EOS-1D X Mark IIIのレビューと比較

EOS-1D X Mark III

キヤノンのEOS-1D X Mark IIIは、2016年4月28日に発売されたEOS-1D X Mark IIの後継機です。

EOS-1D X Mark IIIの有効画素数は約2010万画素で、35mmフルサイズのCMOS機です。1D X Mark IIの時から画素数を据え置いて、高感度性能が良くなっています。1D X Mark IIIのISO感度は、ISO100から102400まで設定できて、拡張感度にISO50相当、ISO204800相当、ISO409600相当、ISO819200相当があります。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。

動画では、ISO100からISO25600まで設定できて、ISO204800相当までの拡張感度があります。画像処理エンジンはDIGIC Xの1つで、EOS-1D X Mark IIの時のデュアルDIGIC 6+よりかなり性能がよくなっています。

ローパスフィルターもGDローパスフィルターになって、解像感が高くなって、偽色と輝度モアレを減らしています。記録メディアは、CFexpressメモリーカードの2カードスロットになっています。記録ファイルには、HEIFもあります。

光学ファインダーの倍率は約0.76倍で、視野率は約100%、アイポイントは約20mmです。視度調整の範囲は、約-3.0から1.0です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。フォーカシングスクリーンは固定式です。フリッカー低減もできます。

ファインダーでのAFの測距点数は191点までで、測距輝度範囲はEV -4から21です。ライブビュー撮影では、EV -6から18です。ライブビューのAFはデュアルピクセル CMOS AFで、測距エリアは横が約90%で縦が約100%に広がっています。

この測距範囲の違いが、光学ファインダーの弱点です。光学ファインダーではAFの測距範囲が狭いので、ボディを縦にしたポートレート撮影ではAFが抜けて不便です。ライブビューでは画面のほぼ全体にAF範囲があるので、AFが抜けることなく被写体に合わせて使えます。

ライブビュー撮影では合成F値がF11でも測距範囲の全域でのAF撮影ができますが、光学ファインダーではF8までです。瞳AFがありますが、これもライブビューだけで使えます。ファインダーも電子ファインダーならAFの測距範囲も広く、瞳AFも使えましたが、1D X Mark IIIは光学ファインダーなので使えなくなっています。

光学ファインダーにはできないことが電子ファインダーではできて、軽量化もできるので、1D X Mark IIIは最後の一眼レフ機になると思います。1D X Mark Ⅳは光学ファインダーではなく、ミラーレス一眼になると思います。

モニターは縦横比が3対2の3.2型で、約210万ドットのタッチパネル式です。シャッタースピードの上限は、メカシャッターと電子先幕で1/8000秒です。電子シャッターでも1/8000秒です。電子先幕シャッターのメリットとデメリット電子シャッターとメカニカルシャッターの違いに、シャッターのことを書いています。

ボディ背面の右上にスマートコントローラーがあって、触ってAFポイントを動かして押すとAFを確定できます。スマートコントローラーは光学式マウスように指の動きを読み取ることができて、手袋をつけても使えます。

1D X Mark IIIでは、デジタルレンズオプティマイザーが撮影時にも適用できるようになっています。ストロボ同調最高シャッタースピードは1/250秒です。連写性能は、ライブビュー撮影では、AFとAE追従で約20コマ/秒で、光学ファインダーでは、AFとAE追従で約16コマ/秒です。

連続撮影可能枚数は1000枚以上で、RAW+HEIF時は約350枚、C-RAW+HEIF時は約420枚です。動画はMP4でCanon Logもあります。4K動画がクロップなしで撮影できます。5.5K RAW動画撮影もできます。フルHDでは、119.9fpsと100.0fpsで撮影できます。Canon Logは、4KとフルHDで10bit記録できます。

カメラ内RAW現像はC-RAWでも使えます。カメラ内RAW現像はどんな時に使えばいいのかに、カメラ内RAW現像のことを書いています。バッテリーの撮影枚数は、LP-E19で、ファインダー撮影で常温で約2850枚、低温で約2360枚です。

ライブビュー撮影では常温で約610枚、低温で約530枚です。バッテリーは前機種のEOS-1D X Mark IIと共通です。背面ボタンには照明もあります。フリッカーレス撮影もできます。シャッターユニットの耐久性は、50万回です。端子には、ヘッドフォン端子もあります。通信機能はWi-Fiと、Bluetoothがあります。防塵防滴のマグネシウムボディで、本体の重さは約1250gです。

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