Panasonic LUMIX DMC-G7 レビュー 比較と評価

LUMIX DMC-G7

パナソニックのLUMIX DMC-G7は、2013年6月20日に発売されたLUMIX DMC-G6の後継機です。DMC-G7の総画素数は1684万画素で、撮像素子はマイクロフォーサーズ、画像処理エンジンは4CPU搭載のヴィーナスエンジンです。EVFは約236万ドットの有機ELで、アスペクト比は4対3で視野率は約100%です。ファインダーの倍率は、35mm判換算で約0.7倍です。DMC-G7がコンパクトなボディに0.7倍ものファインダー倍率があるのは、EVFだからです。APS-Cサイズのレンズ交換式機の光学ファインダーは、35mm判換算では0.7倍より迫力がないファインダーばかりです。

EVFは光学ファインダーのような物理的制約がないので、コンパクトな筐体でもファインダー倍率が稼げます。DMC-G7の視野率が約100%なのも、EVFの利点になっています。EVFはアイセンサー付きで、視度調整の範囲は-4.0から+4.0です。視度調整のことは、ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に書いています。アイポイントは約17.5mmで、ファインダーを覗いて自動で被写体にピント合わせをするアイセンサーAF機能もあります。液晶モニターは約104万ドットで、アスペクト比は3対2です。モニターはタッチパネル式で、タッチAF、タッチシャッターも使えます。

ファインダーを覗きながら、モニターでAF操作ができるタッチパッドAFも使えます。モニターはフリーアングル式なので、ハイアングル、ローアングルで角度を変えて撮影できて、モニターを裏返しにして収納することもできます。DMC-G7でEVFを覗いている時にEVFを裏返しにして、モニターの汚れを防ぐこともできます。電子水準器もあります。ISO感度はISO200からISO25600まで使えて、補正幅は1/3ステップです。拡張感度で、ISO100が使えます。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。シャッタースピードの上限は、1/4000秒です。

DMC-G7には電子シャッターもあるので、電子シャッターでは1/16000秒まで使えます。電子シャッターは、動く被写体の撮影時に画像が歪むことがあります。動画では、1/16000秒まで使えます。フラッシュ同調速度、1/160秒以下です。記録メディアはSDカードで、UHSスピードクラス3(U3)のSDカードも使えます。連写性能は16Mの記録画素数でも、AF追従で約6コマ/秒の連写ができます。電子シャッターでは40コマ/秒で、最大で60枚の連写もできます。DMC-G7には、AFの測距点数が最大で49点あります。DMC-G7のAFは、空間認識AFです。空間認識AFは、コントラストAFそのものを高速化したものです。

コントラストAFは精度に優れて、位相差AFは速度に優れます。両方のAFを取り入れる時には、通常は、精度と速度を向上したAFの場合には像面位相差AFにして、コントラストAFと位相差AFの両方を使えるようにします。DMC-G7は、それとは違ってコントラストAFそのものを高速化する空間認識AFにしています。空間認識AFの利点は、AFの範囲が広く使えることと、撮像素子に位相差AFを組み込むことによるマイナス面がなくなることです。空間認識AFは、もともと精度に優れるコントラストAFに速度も向上して、像面位相差AFの性能に近付こうとしています。空間認識AFは、パナソニック以外のマイクロフォーサーズレンズでも、一部が使うことができます。

DMC-G7には、49点のAFの測距点から測距点を選ぶことができるカスタムマルチAF機能もあります。瞳認識AFも使えます。露出制御の測光方式は、1728分割です。露出補正の補正幅は±5段で、動画撮影時は±3段です。露出補正の補正幅は、1/3ステップです。DMC-G7は、MP4で3840x2160の4Kの30pで動画撮影ができます。AVCHDでは、フルHDの1920×1080の60iで撮れます。4K PHOTOも使えて、約830万画素で30コマ/秒で長時間の連写をすることができるので、連続撮影枚数が稼げます。動画には、風音キャンセラー機能もあります。マイクはステレオで、スピーカーはモノラルです。

EX テレコン機能を使えば、静止画では最大で約2.0倍まで焦点距離が伸ばせます。テレコン機能は余った画素数を使ってズームするので、画素数が少なくてもいいのならその画素数の範囲内での画質の劣化はありません。動画のEX テレコンでは、FHDで約2.4倍、HDで約3.6倍、VGAで約4.8倍が使えます。星にピント合わせができる星空AFも新たに搭載されています。カメラ本体で、RAW形式データをJPEGに現像できます。ボディ上部の左肩のダイヤルに、4Kフォトモードが新設されています。DMC-G7では、ヴィーナスエンジンに回折補正機能も新規搭載されています。ワイドパノラマでの撮影もできます。

AFの検出輝度範囲は、ローライトAFがあるので、ISO100換算でEV-4から18です。内臓フラッシュのガイドナンバーは、ISO200の時に9.3相当です。ホットシューがあるので、別売のフラッシュが使えます。氷点下では、動作環境外です。Wi-Fiも使えて、QRコードを読み取ってのWi-Fi接続もできます。静止画の撮影可能枚数は、CIPA基準でモニターで約350枚、LVF時で約360枚です。本体のみの重さは、約360gです。パナソニックのLUMIX DMC-G7には、LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.が付属しています。DMC-G7にはボディ内手ブレ補正がないので、レンズ式手ブレ補正になっています。

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