ニコン Z7 レビュー 比較と評価

Z7

ニコンのZ7は、ニコン初のミラーレスの35mm判相当のフルサイズの上位機です。

Z7の総画素数は4689万画素、有効画素数は4575万画素で、撮像素子は35.9×23.9mmの裏面照射型CMOSです。裏面照射型は、表面照射型よりも高感度時のノイズが減少しています。

裏面照射型CMOSはソニーが作ってきもので、ソニーは上級機で性能が向上した積層型CMOSになっています。画像処理エンジンはEXPEED 6です。交換レンズはZマウントのNIKKORレンズで、アダプターを使えば、Fマウントレンズも使えます。

ファインダーは0.5型の約369万ドットで、視野率が約100%、倍率は約0.8倍です。アイポイントは、接眼レンズ面の中央から21mmです。アイセンサーもあります。視度調節の範囲は、-4から+2です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。200%まで拡大表示することもできます。

モニターはチルト式の3.2型の約210万ドットで、タッチパネルに対応しています。ISO感度は、ISO64からISO25600まで設定できて、1/3と1/2ステップで補正できます。拡張感度ではISO32相当、ISO102400相当まで設定できます。

拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。シャッタースピードの上限は1/8000秒です。電子シャッターを使ったサイレント撮影では、ローリングシャッターの問題が起きることがあります。グローバルシャッターとローリングシャッターの違いとはに、書いています。

記録メディアはXQDカードで、シングルスロットです。SDカードは使えません。Z7はニコンのフルサイズのミラーレスの上位機ですが、シングルスロットなところが問題な機種です。連写のAFとAE追従で、約5.5コマ/秒です。

AFの測距点数は493点あります。像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッドAFです。コントラストAFと位相差AFと像面位相差AFの違いに、書いています。AF補助光があります。露出補正の補正幅は±5段で、補正ステップは1/3と1/2ステップです。

動画性能は3840×2160の4Kで、30pです。動画のファイル形式はMOVとMP4、動画の映像はH.264/MPEG-4 AVC、動画の音声はリニアPCM、AACです。4KとフルHDの動作撮影中に、静止画の写真を撮ることもできます。4Kフォトとは 静止画連写との違いと動画写真が台頭する?に、4Kフォトのことを書いています。

Z7には瞳AFがないです。フリッカー低減と、回折補正の機能があります。一眼レフ機でなく、ミラーレス機になって、5軸のボディ内手ブレ補正の機能が付きました。補正効果は、約5.0段です。スポット測光が測距位置に連動して移動するのは、ニコンの一眼レフと同じです。

AFの検出輝度範囲は、ローライトAF時は、ISO100のF2.0レンズで、-4から19EVです。オートホワイトバランスに、白を優先する、雰囲気を残す、電球色を残すの3種類があります。フラッシュ同調シャッタースピードは1/200秒です。

シャッターユニットの耐久性は20万回です。この20万回というのも、上位機であることを考えると少ないです。ボディには、防塵と防滴性能があります。通信機能は、Wi-Fiと、Bluetoothがあります。バッテリーのEN-EL15bで、CIPA基準で、ファインダーで約330コマ、モニターで約400コマの撮影枚数です。USB充電ができますが、USB給電での撮影はできません。本体のみの重さは、約585gです。

Z7はニコン初のフルサイズミラーレスで上位機ですが、レンズもまだ充実してなく、シングルスロットであることなどを考えても、まだ上位機として不十分です。ニコンのこれからのミラーレス機としての出発点としての機種になっていて、実際には、ニコンはフルサイズミラーレスを出してはみたが、様子見の状態ではないでしょうか。

一眼レフの光学ファインダーをなくして、ソニーのセンサーを使い続けても、ニコンのミラーレス機が、ソニーのミラーレス機の下位機のようになってしまいます。ニコン独自の機能を複数持たせたミラーレス機の発売は、まだ先になります。

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