オリンパス OM-D E-M1 レビュー 比較と評価

OLYMPUS OM-D E-M1

OLYMPUS OM-D E-M1は、2010年10月29日発売のE-5の正式の後継機です。E-5の後継機はいつ出るのかとずっと言われてきましたが、E-5の発売の約3年後のOM-D E-M1となって生まれ変わりました。OM-D E-M1は、生まれ変わりと言っていいくらいに、E-5とは変わっています。このOM-D E-M1の変わりようは、2010年の頃からのデジカメ業界の変遷もあらわしています。以下に続きます。


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まず、OM-D E-M1はE-5とは違って、EVFの電子ビューファインダーになりました。E-5は光学ファインダーなので、まずはファインダーが大きく変わりました。フラグシップ機のE-5の後継機なので、オリンパスのフラグシップ機も光学ファインダーではなくなりました。ソニーもα99でフラグシップ機がEVFになりましたが、一眼レフのOMシリーズの歴史を持つオリンパスがフラグシップ機をEVFにしたのは大きな意味があります。オリンパスのフラグシップ機はミラーレス一眼になったのです。

オリンパスのOMシリーズは「大きい」「重い」「シャッターの作動音、ショックが大きい」という一眼レフの特徴を「三悪」の欠点として、それを克服するために生まれてきました。オリンパスがAPS-Cサイズよりも小さい撮像素子の一眼レフを投入してきたのは、一眼レフのその「三悪」を欠点と捉えてきたオリンパスらしさが出ていますが、ミラーレス一眼になって一眼レフの「三悪」を本格的に克服しようとしている機種がOM-D E-M1と言えると思います。

OM-D E-M1にフォーサーズレンズを装着するには、マウントアダプターのMMF-3が必要です。オリンパスの一眼は、マイクロフォーサーズに絞ることになりました。OM-D E-M1のEVFは、236万ドットなのでソニーのα99のEVFとドット数は同じです。35mm判換算で約0.74倍のファインダーは、α99の約0.71倍よりも高倍率なEVFです。撮像素子換算で前機種のE-5の光学ファインダーは、約1.15倍でしたが、OM-D E-M1は約1.48倍に倍率が大きくなっているのも大きな違いです(EVFと光学ファインダーのことを光学ファインダー OVF 電子ビューファインダー EVF 一眼レフの将来に書いています)。OM-D E-M1のEVFは表示タイムラグは約0.029秒です。OM-D E-M1のEVFで便利なのは、キャッツアイコントロールです。EVFで暗いところを見ても明るく見えるのは光学ファインダーと違って見やすくていいのですが、露出補正の正確性に欠けるところもありました。

キャッツアイコントロールでは、夜の街の風景でも明るくなりすぎずに見た目に近く光学ファインダーと同じようにバックライトの輝度調整をしてくれるので、露出補正の正確性が上がっています。OM-D E-M1のEVFにはアイセンサーが付いています。液晶モニターはバリアングルではなく、上下可動式です。液晶モニターは3.0型の約104万ドットでタッチパネル式です。OM-D E-M1の露出補正は±5段までできるので、ニコンとキヤノンの最上位機のD4やEOS-1D Xと同じです。ライブビューでの露出補正の反映は、±3段までになっています。OM-D E-M1の1/8000の高速シャッタースピードも、D4とEOS-1D Xと同じです。(レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いに、シャッタースピードの上限の違いについて書いています)

OM-D E-M1は4/3型の撮像素子に総画素数が約1685万画素ですが、OM-D E-M1の肝心の画質は鑑賞の仕方によって違ってきます。OM-D E-M1の公式ページに、サンプル写真2のISO1600の写真があります。OM-D E-M1のISO1600はノイズが出ていますが、それよりも、暗部がノイズリダクションで潰れて解像していないほうが気になります。等倍表示でビルの暗部を見ると窓枠が潰れているので、OM-D E-M1は大きく印刷するにはISO1600以下で使ったほうがいいと思います。メーカーに載せてあるサンプル写真はそのカメラが最も生かせる好条件での撮影なので、サンプル写真でカメラの実力が見られます。高感度時にもクリアな写真を撮りたいなら、キヤノンの6Dなどがいいと思います。OM-D E-M1はローパスレスで解像度重視で、ローパスレスで問題になるモアレの除去には画像エンジンで対処しています。

オリンパスのOM-D E-M1で便利な機能は、ワンプッシュデジタルテレコンで2倍まで拡大できることです。ワンプッシュデジタルレテコンは焦点距離を2倍まで拡大しても、レンズのF値は変わりません。物理的なテレコンの場合にはF値が暗くなってISO感度を上げる必要が出てきますが、ワンプッシュデジタルテレコンはその必要がないので、ノイズを抑えて望遠にズームした写真が撮れます。OM-D E-M1の連写性能は約10コマ/秒でRAW時にも連続で約41枚の撮影が可能ですが、その場合には、ピント面と露出にホワイトバランスは1コマ目に固定されます。OM-D E-M1で連写Lにすると約6.5コマ/秒でのAF追従連写ができて、最大撮影コマ数はRAW時にも約50枚です。AFを追従して連写する場合には、連写モードをLにして撮影します。

OM-D E-M1の動画は、もちろんフルHD撮影ができます。Wi-Fi機能でスマートフォン連携でリモートライブビューなども出来て、GPS機能もありますが、NFCには未対応です。OM-D E-M1はOMスタイル表示でも1.3倍の倍率なので、OM-D E-M5のOMスタイルより大きめのファインダーで撮影できます。OM-D E-M1は像面位相差AFとコントラストAFの両方のAFに対応したDUAL FAST AFですが、動画撮影では、コントラストAFのみなので、キヤノンの70Dの動画機能のほうが優れています。動画撮影時にフォーサーズレンズで撮影するとMF動作になる制限もあります。

OM-D E-M1はE-5以上の防塵防滴性能で、-10度でも動作保証があるので、撮影環境が厳しい時にOM-D E-M1は使えます。OM-D E-M1の内臓手ブレ補正は4.0段の効果があるので、かなり強力です。マイクロフォーサーズ機は、一眼としては被写界深度が深いのでマクロ撮影に向いています。そのOM-D E-M1のマクロ撮影は、スーパースポットAFでの非常に小さな被写体にピンポイントで拡大してAFできる機能と、スモールターゲットAFでAFターゲットのサイズを小さくして、これも小さい被写体のマクロ撮影に向いています。OM-D EM1は、撮像素子がマイクロフォーサーズとそのAF機能もあって、マクロ撮影に向いているので、マクロ撮影が多い人はOM-D E-M1は購入の選択肢に入ります。バッテリーはBLN-1でCIPA基準で約350枚なので、フラグシップ機としては撮影枚数が少ない機種になります。

OM-D E-M1 Mark IIのレビューに、後継機のことを書いています。

OM-D E-M1には、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZが付属しているレンズキットがあります。コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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