Canon PowerShot SX700 HS レビュー 比較と評価

Canon PowerShot SX700 HS

キヤノンのPowerShot SX700 HSは、2013年4月25日に発売されたSX280 HSの後継機です。

SX700 HSは動画コンパクトと謳っているだけあって、動画機能に加えて光学30倍ズームを収めながらコンパクトな機種です。総画素数は約1680万画素で、撮像素子のサイズは1/2.3型で、CMOSは裏面照射型です。裏面照射型は高感度ノイズが少なめですが、SX700 HSにはDIGIC6もあります。SX700 HSは、裏面照射型と最新の画像エンジンのDIGIC6の高感度時のノイズ耐性があって、ノイズを抑えています。25mmから750mm相当のレンズで、実質の焦点距離は4.5mmから135mmで、レンズの絞り値の開放F値は、広角端のF3.2から望遠端のF6.9です。デジタル処理のズームで、できるだけ画質の劣化を抑えたプログレッシブファインズームでは、記録画素数がLでも60倍の1500mm相当で、M2なら120倍の3000mm相当までズームできます。

SX700HSはレンズの広角端でレンズの先端から1cmまで被写体に近づけて、望遠端では1.4mです(マクロ撮影の距離は、コンデジのマクロとデジタル一眼レフとミラーレスの最短撮影距離の違いに書いています)。ファインダーはなくて、3.0型の固定式の液晶モニターで92.2万ドットです。露出補正は±2段なので、エントリーコンデジ並の露出補正幅です。ISO感度はISO100からISO3200までありますが、ローライトモード時はISO6400まで使えます。ハイスピード連写のHQでの約8.5枚/秒の連写時には、ISO感度はISO800までが最高感度になります。最高シャッター速度は、1/3200秒までです(レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いとはに、シャッタースピードのことを書いています)。

SX700 HSの光学手ブレ補正は、350mm相当時にCIPA基準で2.5段(静止画撮影時)です(段刻みは、レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割に書いてます)。SDXCメモリーカードにも対応していて、動画は1920×1080の60fpsのフルHD動画で、ビットレートはビデオカメラ並の約35MbpsのフォーマットはMP4で、動画中に光学ズームもできます。動画撮影時の5軸手ブレ補正があるので、上下補正、水平回転軸補正、縦回転軸補正、回転軸補正、左右補正の効果がある5軸手ブレ補正が動画で使えます。フレーミングアシスト機能は、動画と静止画のどちらでも使えて、被写体の顔に合わせて自動でズーム倍率を調整できる機能です。

SX700 HSのプラスムービーオートは、シャッターを押す直前の4秒間の動画とシャッターを押した時の静止画が一緒に撮れるダイジェストムービーで、印象的な思い出動画ができるので、旅行時にも使ってみるといいと思います。プラスムービーオートでの動画記録は、1280×720ピクセルの30fpsになります。SX700HSにもデジタルテレコンがあって、約1.6倍と約2.0倍が使えます。デジタルテレコンはキヤノン機の特徴的な機能で、広角側の焦点距離が望遠側に移動します。通常のズーム機能は望遠側が伸びるだけですが、デジタルテレコンは広角側と望遠側の両方の焦点距離が伸びます。デジタルテレコンの約2.0倍は、50mm相当です。

デジタルテレコンを使うと開放F値のままズームできるので、SX700 HSでは開放F値のF3.2のままで50mm相当のズームができます。50mm相当でも開放F値になってシャッタースピードが稼げるので、料理を近づいて撮りたいけれど、シャッタースピードも稼ぎたい場合などに使えるのがデジタルテレコンです。デジタルテレコンで撮ると、マクロで被写体にかなり寄れます。デジタルテレコンは記録画素数を少なくして余った画素数を使ってズームしているクロップなので、画質の劣化がなく使えます。SX700 HSのクリエイティブショットは、構図と色・光をカメラ側が自動設定して6種類の写真を撮影する機能です。

クリエイティブショットを使うと、何気ない被写体も今までとは違った印象的な写真が撮れます。写真は目の前にある被写体をそのまま撮るだけではなく、被写体の違った魅力を出せるのも写真の魅力です。クリエイティブショットを使えば、その写真の魅力が広がります。SX700 HSはマニュアル撮影ができるので、絞り優先とシャッタスピード優先も使えます。起動時間は約1.3秒で、Wi-Fi対応でスマホからもリモート操作ができます。NB-6LHのバッテリーでCIPA基準で約250枚の撮影枚数ですが、エコモードにするとCIPA基準で約360枚の撮影枚数になります。SX700 HSは、本体のみで約245グラムです。

PowerShot SX710 HSのレビューと比較に、後継機のことを書いています。SX710 HSとSX700 HSの違いに、違いを書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


スポンサーリンク

関連記事