ニコン D5 レビュー 比較と評価

Nikon D5

ニコンのD5は、2014年3月6日に発売されたD4Sの後継機です。総画素数は2133万画素、有効画素数は2082万画素で、撮像素子は35.9mm×23.9mmのCMOSです。画像処理エンジンはEXPEED 5です。35mmフルサイズでありながら総画素数を2100万画素程度に抑えたことで、高感度性能が大幅に向上しています。常用感度域がISO100からISO102400までで、1/3、1/2、1ステップで設定変更できます。増感すれば、ISO328万相当まで使えます。2016年の発売時期にしては、超絶の高感度性が実現したのがD5です。実際にISO328万相当の製品化までしたのは、ニコンの高感度撮影の姿勢への強い思いを感じます。ISO328万相当は物凄く光量が取り込めるので暗所でも撮れますが、画質自体は相当に悪いのは確かです。以下に続きます。


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その場の記録をどうしても残したいという強い思いをISO328万相当まで引き伸ばした意欲機がD5です。この高感度性は35mmフルサイズでも画素数を抑えたことが大きな理由ですが、その反面、高画素数で有利に働くトリミング耐性は落ちています。ここまでの高感度性能があれば、特に、体育館などでの室内でのスポーツ撮影で、素早い速さの被写体をできるだけノイズが少なく写し止めたい時に、特に有利に働かせることができます。D5は減感の拡張感度を使えば、ISO50相当も使えます。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、ISO感度のことを書いています。ファインダー倍率は約0.72倍で、視野率はFXで約100%、1.2×とDXで約97%です。アイポイントは、17mmです。

視度調節範囲は、-3から+1です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。ファインダーは丸窓で、アイピースアダプターのDK-27は着脱式です。液晶モニターは3.2型の固定式の約236万ドットです。D5はニコンの最上位機ですが、モニターがタッチパネルであるのも大きな特徴です。タッチパネル式はエントリー一眼レフから特に広まったもので、それより前にコンデジから一眼レフで使われるようになったものです。そのコンデジより前に、スマホのタッチパネルから広まったものです。それがニコンの最上位機でもタッチパネルになったのは、ニコンがハイエンドユーザー層にまでタッチパネルを使って撮影する時代になったと見ていることです。

実際に、ハイエンドユーザー層でも一眼レフのエントリー機やコンデジのタッチパネルで撮影しているので、D5でタッチパネルになったのは撮影手法の反映です。ライブビューはコントラストAFで、位相差AFは使えません。シャッタースピードは1/8000秒から30秒まで設定できて、1/3、1/2、1ステップで変更できます。バルブ撮影もできます。フラッシュ同調シャッタースピードは、1/250秒です。記録メディアはXQDとCFが使えて、CFはUDMA7に対応しています。CF専用のD5 CF-Typeボディと、XQD専用のD5 XQD-Typeボディがあります。CFとXQDのダブルスロットです。連写性能は、秒間コマ数は、AFとAEの追従で約12コマ/秒です。

連続撮影枚数は、XQD2.0を使って、14ビットのロスレス圧縮RAWで200枚です。ミラーアップでは約14コマ/秒の秒間コマ数ですが、ミラーアップ中ではスピードライトが使えません。ミラーアップ撮影では、電子シャッターも使えます。静音連続撮影では約3コマ/秒です。AF-CでもAFロックオンが使えて、AFロックオンでの効果を、横切りへの反応と被写体の動きで設定できるようになっています。D5はAF専用エンジンがあるので、AFの追従性能が向上しています。AFの測距点数は153点で、55点が選択できます。D4Sより、AF範囲が3割り広くなっています。クロスセンサーも99点あって、35点が選択できます。

F8対応のAFも15点あって9点が選択できて、クロスセンサーも5点があります。AFはシングルポイントAF、オートエリアAF、ダイナミックAFの25点、ダイナミックAFの72点、ダイナミックAFの153点、グループエリアAF、3D-トラッキングがあります。AF微調節機能が、ライブビューでできるようになっています。露出補正の補正幅は±5段で、補正ステップは1/3、1/2、1ステップで使えます。動画は3840×2160の4K UHDで、30pで撮影できます。非圧縮映像でのHDMI出力で外部モニターに表示して、外部機器に同時記録することもできます。4K UHD動画は編集で選択フレームの保存ができて、約800万画素のJPEG画像で切り出すこともできます。

動画撮影で、ピクチャーコントロールのフラットも使えます。動画のファイル形式はMOV、動画の映像はH.264/MPEG-4 AVC、動画の音声はリニアPCMです。動画でも、ISO100からISO328万相当まで使えます。内蔵ステレオマイクがあって、外部マイクも使えます。マイク感度の設定もできます。ホワイトバランスのAUTOには「AUTO 0 白を優先する」、「AUTO 1 標準」、「AUTO 2 電球色を残す」があります。多重露出撮影に、比較明合成、比較暗合成があります。手ブレ補正は、レンズ式です。RAWには12ビット/14ビットのロスレス圧縮、圧縮、非圧縮と、サイズL、M、Sもあります。サイズMとSは12ビットでロスレス圧縮に固定されます。

TIFFもあります。ニコンの一眼レフなので、スポット測光とAFが連動して使えます。AFの検出輝度範囲は-4から+20EVです。中央の測距点で-4EV、その他の測距点の全てで-3EVです。AFセンサーモジュールがマルチCAM 20Kになっています。露出制御の測光方式は180Kピクセルで、露出制御の測光範囲はマルチパターン測光と中央部重点測光で-3から20EVです。内臓フラッシュはありません。アクセサリーシューがあるので、別売のフラッシュが使えます。ニコンのSB-5000ではワイヤレス制御ができて、別売のWR-R10でリモートフラッシュの電波制御できます。スピードライトでの感度自動制御に、パソコンでスピードライトの操作と設定ができます。

スピードライトでの感度自動制御の時に、「被写体と背景」と「被写体のみ」に適正露出の対象を選択できます。もちろん、ボタンイルミネーションも使えて、削除ボタンと再生ボタンでも使えるようになっています。シャッターユニットの耐久性は、40万回のレリーズテストをクリアしています。ボディはマグネシウム合金で、防塵と防滴です。氷点下では動作環境外です。Wi-Fiが使えて、別売のWT-6を使っての通信速度がD4Sより2倍以上になっています。別売のWT-6とWT-5で、D5をアクセスポイントで使えます。Bluetoothは内臓していません。バッテリーのEN-EL18aで、CIPA(カメラ映像機器工業会)基準で約3780枚の撮影枚数です。

D5は内臓フラッシュでなく、CIPA基準ではフラッシュも50%発光して計測するので撮影枚数が多くなっています。フラッシュも使って撮影すると、撮影枚数が減ることになります。ニコン基準での連続撮影モードでは、約8160枚です。動画は、CIPA基準で、約110分の撮影ができます。フリッカー低減機能がないので、JPEG派には向いていない理由にあげられます。USB 3.0端子があって、Type CのHDMI端子もあります。ボディー前面にはFn2ボタン、背面にFn3ボタンが追加されています。本体のみの重さは、XQD対応ボディが約1235g、CFカード対応ボディで約1240gです。

Ver.1.10以降で、以下のリストの機能が追加されています。

  • 4K UHD動画が最長29分59秒まで記録(4K UHDの微速度撮影では3分まで)
  • 動画撮影時の電子式手ブレ補正(ISO感度は10万2400までに制限、フルHDの1920×1080のクロップでは不可)
  • ダイナミックAFに9点を追加
  • 静止画でのフリッカー低減機能が追加(ミラーアップでは不可、連写性能の低下あり)

D5とEOS-1D X Mark IIの違いD5とD4Sの違いD500とD5の違いも書いています。

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