Sony DSC-HX60V レビュー 比較と評価

サイバーショット DSC-HX60V

ソニーのサイバーショット DSC-HX60Vは、2013年5月17日に発売されたDSC-HX50Vの後継機です。総画素数は約2110万画素で、センサーは1/2.3型のExmor Rの裏面照射型のCMOSです。裏面照射型は、高感度時のノイズ処理を改善したセンサーです。画像処理エンジンは、2013年の同等モデルより、約3倍の処理速度のBIONZ X(ビオンズ エックス)です。レンズの明るさの開放F値は、広角端でF3.5、望遠端でF6.3です。レンズの焦点距離は、24mmから720mm相当です。

DSC-HX60Vのマクロ撮影は、レンズ先端から広角端で被写体に約5cmまで寄れます。全画素超解像ズームを使えば、20Mサイズの記録画素数でも約60倍の1440mm相当までズームできます。全画素超解像ズームは、できるだけ画質の劣化を抑えたデジタル処理のズームで、画素数が少ないほどズーム倍率を高くできます。動画時にも、全画素超解像ズームの約60倍が使えます。フルHD動画の1920x1080のフレームレートが60pの動画が撮れます。

DSC-HX60Vは動画撮影中の光学ズームはできますが、動画撮影中に静止画を同時記録することはできません。液晶モニターは3.0型のアスペクト比は4:3で、約92.1万ドットです。約92万ドットは、コンデジの高級コンパクト機並です。静止画の光学式の手ブレ補正に加えて、動画には電子式も併用できて、5軸手ブレ補正があります。フレキシブルスポットのS、M、Lの枠を選んで、小さな被写体にAFを合わせて撮影できます。露出補正ダイヤルがあって、露出補正の幅の±2はエントリーコンデジ並みの補正幅です。

DSC-HX60VのISO感度は、ISO80からISO3200までで、ISO6400とISO12800は全画素超解像と連写を使っています。動画のISO感度は、ISO80からISO2000です。ホワイトバランスの微調整は、Gのグリーン、Mのマゼンタ、Aのアンバー、Bのブルーの4色で7つの刻みで調整できます。このホワイトバランス微調整機能はソニーのレンズ交換式の機種と同等のもので、それがDSC-HX60Vでも使えます。シャッタースピードの上限は、1/1600秒です。

DSC-HX60Vで、1/4秒よりシャッタースピードを遅くしたい時には、ISO感度を3200以下にします。レンズの絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアル露出も使えるので、DSC-HX60Vはマニュアル撮影もできます。ソニー機の特徴のプレミアムおまかせオートもありますが、露出補正もできないので、黒と白の被写体が占める場合などにはお薦めできないモードです。連写は約10コマ/秒が可能ですが、最大10枚までの連写枚数です。メモリーコールのMRモードで、ズーム位置も記憶できます。

DSC-HX60Vは、明るさ(露出補正)、色合い(ホワイトバランス)、鮮やかさ(彩度)、ピクチャーエフェクトを調整しながらのリアルレタッチ機能ができるマイフォトスタイルもあります。カメラを振るパノラマ機能のスイングパノラマもあります。ピクチャーエフェクトのソフトハイキーは、ポートレートを明るくふんわり撮りたい場合に向いています。マイクロUSB端子があるので、モバイルバッテリーも使えます。近距離無線通信のNFCにも対応しています。

DSC-HX60Vは、Wi-Fi対応でスマホからのリモート操作もできます。Eye-Fiにも対応しています。GPSログ機能もあります。NP-BX1のバッテリーで、CIPA基準で約380枚の撮影枚数です。静止画での4K出力もできます。水平の確認ができる電子水準器、外部フラッシュなどを装着できるマルチインターフェースシューもあります。本体のみで、約246グラムです。

Sony DSC-HX90Vのレビューに、後継モデルのことを書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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