ソニー α99 II レビュー 比較と評価

α99 II

α99 IIは2012年10月26日に発売されたα99の後継機です。Aマウントは今後なくなるのではとも言われてきましたが、α77 IIも出て、α99 IIも発売されるので継続の意思があらわれています。α99 IIの有効画素数は約4240万画素で、35mmフルサイズの裏面照射型CMOSです。

裏面照射型CMOSは従来の表面照射型よりも高感度時のノイズが減少したセンサーですが、それを35mmフルサイズでも使っています。画像処理エンジンはBIONZ Xで、光学ローパスフィルターレスです。EVFは0.5型の約236万ドットで、ファインダー倍率は約0.78倍です。

視度調整の範囲は-4.0から+3.0です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。アイポイントは接眼枠から約18.5mmです。被写体をファインダーで約15.5倍まで拡大表示することもできます。

モニターは3.0型の約122万ドットのチルト式で、上に134度、手前に180度、引き出して右に180度、左に90度に動かせます。ISO感度は、静止画はISO100からISO25600、拡張感度にISO50とISO102400があります。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。

動画撮影ではISO100からISO25600相当です。シャッタースピードの上限は、1/8000秒です。記録メディアはSDカード系で、メモリースティック系が使えます。AFとAE追従で約12コマ/秒の連写はできますが、ハイブリッド位相差検出AF時はF9以上、ハイブリッド位相差検出AFでない時はF4以上に絞らないといけません。

ライブビューでは、AFとAE追従で約8コマ/秒の連写ができます。AF性能は、79点の専用位相差AFセンサーに、399点の像面位相差AFセンサーがあるハイブリッド位相差AFになっています。測距エリアは、α99より約61%も拡大しています。

79点の専用位相差AFでは、クロスタイプで15点で、中央1点はF2.8光束に対応、像面位相差AFでは選択点に323点、ハイブリッドクロス測距点は79点あります。ダイレクトマニュアルフォーカスもできて、瞳AFもあります。

従来からのマルチ測光、中央重点平均測光、スポット測光の3つはありますが、それに、ハイライト重点測光と画面全体平均測光を新設しています。露出補正の補正幅は±5.0EVで、1/3EVと1/2EV刻みで補正できます。動画はXAVC S 4Kの3840x2160で撮影できて、30pの約100Mbpsで記録できます。

動画の映像はMPEG-4 AVC/H.264、音声は非圧縮のリニアPCM、ファイル形式はMP4です。4K動画から約800万画素、フルHD動画から約200万画素の静止画の切り出しができます。4Kフォトとは 静止画連写との違いと動画写真が台頭する?に書いています。

S-Gamut3.Cine、S-Log3、S-Gamut3、S-Log3に対応しています。ステレオマイクとヘッドホン端子、マイクロUSB端子、モノラルスピーカーもあります。フリッカーレス撮影もできて、オートホワイトバランス(AWB)は標準の他に、雰囲気優先とホワイト優先もあります。

ホワイトバランス微調整は、A-B方向の設定幅と、G-M方向の設定幅がが増えています。マルチコントローラーのクリック感の変更もできるようになっています。手ブレ補正は内臓式のイメージセンサーシフト方式の5軸補正で、CIPA基準で4.5段です。

手ブレ補正の効果は内臓式でも確認できて、静止画では、シャッターボタンの半押し中とピントの拡大表示中にライブビュー映像で確認できます。動画での手ブレ補正効果は、ライブビューで常時確認できます。この補正効果の確認ができるので、マクロ撮影でも望遠撮影でも手ブレ補正しながらピント合わせができます。

α99 IIはフレキシブルスポットか拡張フレキシブルスポットに設定時に、スポット測光と測距点が連動できます。スポットの標準と大で、大きさも変えられます。スポット測光と測距点の連動はニコンではエントリー機でもできますが、キヤノンではフラグシップ機でしかできない機能です。

AFの検出輝度範囲は、ISO100相当のF2.8レンズでEV-4から18です。露出制御の測光方式は、1200分割ライブビュー分析です。適正露出の値を±1段の範囲で1/6EV刻みで変更できる機能もあります。この機能を使って、カメラ任せの適正露出から自分が考える適正露出に変更できます。

フラッシュの同調速度は1/250秒です。シャッターユニットの耐久性は、電子先幕作動で約30万回です。防塵と防滴に配慮したボディで、トップカバー、リヤカバー、内部フレームにもマグネシウム合金になっています。Wi-Fi、近距離無線通信のNFC、Bluetoothも使えます。

バッテリーでの撮影枚数は、ファインダー使用で約390枚、モニター使用で約490枚です。α99 IIの本体のみの重さは、約770gです。

α9とα99 IIの違いを書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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