α7 III レビュー 比較と評価

α7 III

ソニーのα7 III ILCE-7M3は、2014年12月5日に発売されたα7 IIの後継機です。

α7 IIIは、有効画素数が約2420万画素の35mm判相当のフルサイズセンサーです。センサーは、裏面照射型CMOSです。裏面照射型は、それまでの表面照射型よりも、特に高感度時のノイズが減少しています。画像処理エンジンはBIONZ X(ビオンズ エックス)です。

ファインダーの倍率は0.78倍で、約236万画素です。ファインダーを覗いた状態で、モニターでタッチ操作ができるタッチパッドの機能もあります。モニターは、チルト式の約92万ドットの3.0型です。ISO感度は、ISO100からISO51200まで使えます。

拡張感度では、静止画でISO50と、ISO204800まであります。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。動画ではISO100からISO51200まで使えて、拡張感度にISO102400があります。記録メディアは、SDカード系と、メモリースティック系です。

デュアルスロットで、スロット1だけがUHS-IIに対応しています。連写性能は、秒間コマ数がAFとAE追従の最高画素数で約10コマ/秒です。連続撮影枚数は、JPEGのスタンダードで約177枚、圧縮RAWで約89枚、非圧縮RAWで約40枚です。

サイレント撮影でも最高画素数のAFとAE追随で約10コマ/秒の連写ができます。サイレント撮影の電子シャッターでは、動く被写体で画像が歪むローリングシャッター現象が起こることがあります。グローバルシャッターとローリングシャッターの違いとはに、書いています。

連続撮影で14ビットRAW出力もできます。瞳AFの機能が、AF-Cモードでも使えます。顔優先を入にすると、シャッターの半押しとAF-ONボタンで瞳AFが動作します。AF性能はα9と同等の693点の像面位相差AFです。コントラストAFと位相差AFと像面位相差AFの違いに、像面位相差AFのことを書いています。

コントラストAFは425点になっています。α7 IIは25点だったので、被写体の補足性能が相当に向上しています。露出補正の補正幅は±5段で、1/3 EV、1/2 EV刻みで調整できます。ボディ上部の右肩に、±3段の露出補正ダイヤルがあります。

動画性能は、全画素読み出しで、QFHDの4Kの3840×2160の24pで約2.4倍の画素数で4K出力できるので、高画質な4K動画が撮れます。30pでは、約1.6倍になります。動画のフォーマットは、フルサイズとスーパー35mmがあります。

4K動画は、XAVC Sの100Mbpsで記録できます。S-Log3もあって、HLGもあります。マイクはステレオで、スピーカーはモノラルです。フリッカーレス撮影もできます。手ブレ補正は光学式の5軸のボディ内手ブレ補正があって、5.0段の補正効果があります。

シャッターボタンの半押しか、ライブビューでのピント拡大表示中に、静止画での手ブレ補正効果の確認ができます。AFの検出輝度範囲は、ISO100相当のF2.0のレンズで、-3まであります。フラッシュの同調速度は1/250秒です。

シャッターユニットの耐久性は、電子先幕シャッターで約20万回です。電子先幕シャッターのメリットとデメリットに、電子先幕シャッターのことを書いています。ボディはマグネシウム合金で、防塵と防滴に配慮しています。

通信機能は、Wi-Fi、近距離無線通信のNFCがあります。GPSは内臓していません。バッテリーの撮影枚数はNP-FZ100で、CIPA基準でモニターで710枚、ファインダーでは610枚です。α7 IIIの本体の重さは565gです。

α7 IIIは、バッテリーの寿命が大きく伸びています。今まで、ミラーレス一眼ではバッテリーがすぐに切れる問題があったので、光学ファインダーの一眼レフ機を使っていることもありました。一眼レフではファインダーではバッテリーが持っても、ライブビューではすぐにバッテリーがなくなります。

α7 IIIはライブビュー撮影で700枚以上も持つので、一眼レフでもライブビューをよく使っていたのなら、α7 IIIに買い替えてもいいと思います。α7 IIIはファインダーでも600枚以上持つので、これで一眼レフのファインダー撮影時のバッテリーの持ちの利点も少なくなっています。

今までソニーのEマウントのミラーレス一眼は、フルサイズでもコンパクトで軽くて使いやすいのにバッテリーの持ちが悪いので使ってこなかったのなら、α7 IIIは待望のミラーレス一眼になっています。α7 IIIはフルサイズでも値段も抑えられていて、AFの性能もかなり向上しているので、やっと、一眼レフからミラーレス一眼に本格的に移行できるフルサイズの普及帯の機種が出てきた第一弾と言えると思います。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

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