LEICA Q Typ 116 レビュー 比較と評価

ライカのQ Typ 116

ライカのLEICA Q Typ 116は、総画素数は2630万画素で有効画素数は2400万画素の35mmフルサイズ機です。アスペクト比は3対2、画像処理エンジンはLEICA MAESTRO IIです。レンズは単焦点の28mmで、開放F値はF1.7です。レンズの絞り値は、F16まで絞れます。LEICA Q Typ 116は、ライカ初となる35mmフルサイズのコンパクト機です。35mmフルサイズ機なので、28mm相当ではなく28mmそのままの焦点距離で使えて、F1.7の明るさがあるので、単焦点でも背景をボカすこともできます。

マクロ性能は、17cmまで被写体に寄ることができます。LEICA Q Typ 116にはデジタルフレームセレクター機能があって、これは、クロップ機能です。35mmと50mmにクロップできます。35mmクロップでは約1500万画素、50mmクロップでは約800万画素になります。クロップなので画素数が少なくなるだけで画質の劣化はなく、1500万画素と800万画素で満足できる画素数の時には望遠機能としても使えます。クロップの望遠機能で50mmでもF1.7なので、単焦点でも50mmにできてシャッタースピードも稼げます。

クロップ機能を使えば、単焦点機を擬似望遠機のようにも使うことができます。LEICA Q Typ 116のクロップ機能には、ライカ機としての特徴があります。クロップしている時にも、35mmと50mm相当の拡大表示がされないのです。レンジファインダー機のブライトフレームに似せた表示になるので、ライカユーザーはこれはやっぱりライカだと思って撮影する意欲が出てくるようになっています。クロップで画面も拡大するのことはできても、わざとせずに、レンジファインダー機を彷彿とさせる演出をしているのがLEICA Q Typ 116です。

こういうこだわりがあるところが、ライカの魅力になっています。RAWで撮影する時のデータは、28mmの焦点距離で記録されます。LEICA Q Typ 116には、光学式手ブレ補正があるのも大きな特徴です。広角単焦点機であるのに、手ブレ補正を内臓しています。これで、特にマクロ撮影の時などに手ブレを防いで撮影できる安心感があります。LEICA Q Typ 116には、EVFがあるのも大きな特徴です。EVFは4対3の368万ドットのアイサンサー付きで、視度調整の範囲は±3段です。

ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。EVFが368万ドットもあるのは、LEICA Q Typ 116と同世代の機種の中では最も被写体を迫力ある姿で捉えられるEVFになっています。液晶モニターは3.0型の104万ドットで、タッチパネルに対応しています。電子水準器もあります。LEICA Q Typ 116はISO100からISO50000まで使えて、高感度ノイズにも強くなっているのも特徴です。シャッタスピードは30秒まで使えて、上限はメカシャッターでは1/2000秒です。

電子シャッターを使えば、1/2500秒から1/16000秒まで使えます。1/16000秒が使えるので、晴天の直射日光下の日照りが強い時にも、開放F値のF1.7で撮影できます。晴天時にも背景をボカして撮影したい場合なども、シャッタースピードを気にすることなく撮影できます。メディアはSDカード系です。連写は、10コマ/秒でできます。AFの測距点数は49点で、コントラストAFです。露出補正の補正幅は±3で、1/3ステップで撮影できます。

動画はフルHDの1920 x 1080の60pで撮影できて、動画ファイルはMPEG-4、動画の音声はAACです。マイクはステレオで、スピーカーはモノラルです。MFで、ピント面の輪郭を強調できるピーキング機能も使えます。モノクロモードもあるので、白黒でも撮影できます。色空間は、静止画ではsRGB、Adobe RGB、ECI RGBがあって、動画ではsRGBです。内臓フラッシュはありません。アクセサリーシューがあって、フラッシュの同調速度は1/500秒です。

Wi-Fiと、近距離無線通信のNFC機能もあります。リモート撮影もできます。ライカ機は交換レンズが高いので、レンズ一体型では交換しないで使えるのも魅力です。ライカレンズのレンズ沼にはまる問題がなくなります。本体のみの重さは、約590gです。ボディはマグネシウム合金で、レンズフードが付属しています。HDMI端子とUSB2.0端子があります。LEICA Q Typ 116は、ライカの35mmフルサイズの単焦点機として、ライカブランドのカメラということを抜かしても、35mmコンパクト機として画質も優れて、見やすいEVFに手ブレ補正も内臓しているので、撮りやすい単焦点機として使える一台になっています。

LEICA Q2のレビューと比較

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


スポンサーリンク

関連記事