ニコン D4SとD4の違いと比較

Nikon D4SとD4

ニコンのD4Sは、2012年3月15日に発売したD4の性能を向上したフラグシップの最上位機です。型番がD4Sなのでマイナーチェンジに見えますが、D4Sは多くの面でD4より性能が向上しています。D4SとD4のここに書いていない比較の記事は、次の記事に書いています。D4Sは総画素数が1661万画素で、D4は1666万画素です。わずかですが、D4Sのほうが画素数が少なくなっています。D4Sは無駄に画素数を上げないことで1画素の受光面積を確保して、D4よりも高感度域のノイズも改善して画質全体が向上しています。D4Sは、XQDメモリーカードとコンパクトフラッシュカードのダブルスロットです。SDカードは端子が剥き出しですが、CFとXQDメモリーカードは端子がSDカードよりも守られているので、万一の時のデータの喪失がSDカードよりは防げます。以下に続きます。


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D4Sはファインダーの視野率が約100%で、ファインダー倍率は約0.7倍です。視度調整の範囲が-3から+1なので、光学ファインダーにしてはマイナス側の補正範囲があります(ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整)。シャッタースピードは1/8000秒までで、フォーカルプレーンシャッターなので絞り開放でも1/8000秒が使えます(レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いとは)。フラッシュの同調シャッタースピードは1/250秒です。D4Sは静音撮影が可能で、撮像素子の性能が向上したこともあって、AFとAEが追従した連写で約11コマ/秒が可能です。

連続撮影枚数は、約11コマ/秒の秒間コマ数でFXの撮像範囲でJPEGで最大で200コマ、12bitのロスレス圧縮のRAWで約133コマ、12bitの圧縮のRAWで約176コマ、14bitの圧縮のRAWで約104コマまで可能です。連写性能では連写のコマ数がよく注目されますが、重要なのは連続撮影枚数です。連写コマ数に優れていても、連続撮影枚数が少なかったら連写できないので、被写体を捕らえることができなくなります。D4Sは連写コマ数と連続撮影枚数のどちらも優れているので、特にスポーツ撮影をよくする場合に最適な機種です。焦点距離が1.5倍になる撮像範囲が24×16のDXでは、ロスレス圧縮RAWと圧縮RAWで200枚の連続撮影ができます。露出補正は±5段まで、ISO感度の常用域はISO100からISO25600で、感度自動制御も、もちろんできます(露出のことは、デジカメと銀塩フィルムカメラの露出の違いの記事から書いています)。減感でISO50相当、増感でISO409600相当までできます。

D4Sのフォーカスポイントは51点の全てで開放F値がF5.6のレンズに対応で、15点はクロスタイプセンサーです。開放F値がF5.6からF8未満のレンズでは、中央の9点がクロスセンサーに対応しています。D4Sはテレコンで合成F値がF8になる時でも中央の1点がクロスセンサーに対応して、11点はF8に対応しています。AFの検出範囲は、-2から+19 EVになっています。AFエリアモードはD4と同じで、シングルポイントAFとダイナミックAF(9点、21点、51点)、3D-トラッキング、オートエリアAFがあります。シングルポイントAFがAFの補足力が高いですが、動く被写体でAFの補足力が高いのはダイナミックAFの9点です。D4まではダイナミックAFの9点の選択が動く被写体での定番AFでしたが、D4SになってグループエリアAFが加わりました。

グループエリアAFは選択したフォーカスポイントの1点に加えて、上下左右の4点の計5点のフォーカスポイントで被写体を面で補足するAFです。フルHD動画は60pで、3.2型の液晶モニターで約92万ドットです。EN-EL18aのバッテリーで、CIPA基準で約3020コマのバッテリーの持ちです。CIPA基準で撮影枚数を計る時に、フラッシュを50%発光することになっています。D4Sはフラッシュ内臓ではないので、バッテリーの撮影枚数が多くなっています。フラッシュを発光させないなら、約3000枚くらい撮れます。ニコンが実際のプロの撮影状況を想定して計測した撮影枚数では約5960コマになっています。D4Sは光学ファインダーの撮影では、バッテリーの持ちを気にせずに撮影できます。D4Sの本体のみでは、約1180グラムです。内臓マイクはモノラルで、ボディには防塵・防滴を施していて、マグネシウム合金です。レリーズテストでは、40万回をクリアしています。

暗所での撮影の補助のためのボタンイルミネーションもあります。動画にはFXベースの動画フォーマット、DXベースの動画フォーマット、1920×1080クロップの3つのモードがあります。1920×1080クロップの動画モードでは、FXベース時よりも約2.7倍相当の画角で、動画撮影ができます。キヤノンの1D Xの記事にも同じことを書きましたが、D4Sはニコンの最上位機でこれ以上のカメラはないので、いい写真が撮れないのをカメラのせいにできなくなります。D4Sはプロのためだけではなく、最高のカメラで被写体と向き合いたいハイエンドユーザー向けのカメラでもあります。高い価格は、これ以上のカメラがないと認識すれば、他のカメラを買う気が失せて、かえって経済的だとも言えます。

D4SはFXフォーマットの他に、焦点距離が1.2倍になる30×20の撮像範囲の1.2×、焦点距離が1.5倍になる24×16の撮像範囲のDXフォーマット、5:4の30×24もあります。D4Sの大きな魅力は、信頼性からくる安心感です。最上位機の耐久性とボディの頑丈さは、いざという時の安心感があるので、それだけ写真に真摯に向き合えます。長く使い続けるには、D4Sは最高クラスの機種です。次の記事のニコン D4SとD4の違いに、ここに書いていないD4Sのことも書いています。D810とD4Sの違いD4SとD610の違いも書いています。

D5とD4Sの違いに、違いを書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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