ニコン D7100 レビュー 比較と評価

ニコン D7100

前の01のD7100のクロップとファインダーの51点AFの広がりの記事からの続きです。

ニコンのD7100は型番上はD7000の後継機に見えますが、実際には後継機ではありません。そのD7100は、前の記事のクロップモード以外にも大きな魅力があります。D7000からD7100まで期間が空いているので、ニコンはその間の機能の進化を惜しみなくD7100に投入しています。その中でも、AF性能がニコンの最上位機のD4並にまでなりました。51点のフォーカスポイントもそうですが、AFの検出の範囲が広がっています。D7000では-1~+19 EVだったAFの検出範囲が-2~+19 EVになりました。-2 EVはかなり暗いですが、その状況でもAFで撮影ができるのがD7100です。この-2~+19 EVのAFの検出範囲はD4と同じです。さらには、キヤノンの最上位機のEOS-1D Xは-2EVから18EVなので、EOS-1D Xより優秀なAF性能がD7100です。実際に、D7100のAFの補足能力は、かなり高いです。

前の記事のD7100のクロップモードで書きましたが、クロップモードで使うとAFの補足力がかなり上がります。そのクロップモードとAF性能の高さを見れば、D7100は35mmフルサイズにする必要がなければ、もう十分な機能を持っています。35mmフルサイズであることを除けば、D4と変わらない機能があるのです。D7100のAF性能で不満が出るなら、それはニコンの最上位機のD4を使っても不満が出ることなので、それより上はありません。

D7100を使う時に、APS-Cサイズは35mmフルサイズに劣るかということも考えると思います。APS-Cサイズは35mmフルサイズより焦点距離が稼げて望遠側の画角に強く、前の記事のクロップモードでも書きましたが、クロップモードではAF精度がさらに高まる利点もあります。望遠での動体撮影をよくするなら、35mmフルサイズではなく、D7100を使ったほうが満足できる写真も撮れると思います。

D7100とD7000との違いは、他にも、ローパスフィルターレス、画像エンジンがEXPEED 2からEXPEED 3に、総画素数が2471万画素、SDHCメモリーカードとSDXCメモリーカードのUHS-I規格に対応、ファインダー下の情報表示が有機EL表示、動画の記録時間が約20分から29分59秒に伸びている、内蔵モノラルマイクから内臓ステレオマイクなどの違いあります。D7000は3型液晶で約92万ドットでしたが、D7100になって3.2型液晶の約122.9万ドットにホワイト画素を加えたRGBWになったので、液晶画面がさらに見やすくなりました。この液晶モニターも、D7100もD4も同じです。

D7000の本体が約690グラムからD7100の約675グラムになったので、機能が進化・改善しても重量が軽くなっています。D7000よりも性能が落ちたのが、D7000は約1050枚の撮影枚数だったのが、D7100で約950枚になりました。バッテリーはEN-EL15なので、D7100もD7000も同じです。D7000は視度調節範囲が-3~+1m-1だったのが、D7100になって-2~+1m-1になっているので、視度調整の範囲が狭くなっています。眼鏡利用者でD7000では裸眼でも使えたという人でも、D7100では裸眼で使えなくなることがあるので、このことは実際にD7100のファインダーの視度調整で確かめたほうがいいと思います。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。

D7100には、AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VRが付属のD7100 18-300 VR スーパーズームキットがあります。ニコン D7200のレビューに、後継機のことを書いています。D7200とD7100の違いも書いています。

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