ニコン D4 レビュー 比較と評価

ニコン D4

ニコンのD4は、2009年11月27日発売のD3Sの後継機です。D4は35mmフルサイズのFXフォーマットで、総画素数は1660万画素です。D4の撮像素子は同じニコンのDfと同じですが、カメラとしての性能はD4のほうがかなり優れています。D4はXQDメモリーカードとコンパクトフラッシュ(UDMA対応)が使えて、ダブルスロットです。SDカードは端子が剥き出しですが、コンパクトフラッシュは端子が守られています。FXフォーマットのAF・AE追従でも約10コマ/秒の連写ができて、XQDメモリーカードを使えばJPEG撮影では最大200コマまで、RAW撮影でも約10コマ/秒で最大で約100コマまでの連続撮影ができます。以下に続きます。


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連写で重要なのは秒間のコマ数もありますが、連続撮影枚数です。連続撮影枚数が少ないと、コマ数が優れていてもすぐに連写ができなくなります。D4は最大で200コマまでの連続撮影枚数があるので、動く被写体を写し止めるには最高の機種です。秒間のコマ数は多くても、連続撮影枚数はD4よりかなり少ない機種では動体撮影でD4よりかなり劣ります。D4は40万回のレリーズテストをクリアしていて、防塵・防滴性能でD3S以上の耐久性があります。D4のバッテリーは2000 mAhのEN-EL18で、CIPA基準での撮影枚数は約2600枚です。AFエリアモードにはシングルポイントAF モード、ダイナミックAF モード(9点、21点、51点)、3D-トラッキング、オートエリアAFモードの4つのモードがあります。フォーカスポイント51点のうちで、15点がクロスタイプセンサーでです。ニコンのDシリーズに共通することで、他の機種のAF性能でも言えるのは、最も高精度なAFはシングルポイントAFです。

ニコンのAFのことは他のニコンの機種でも書いていることですが、D4のダイナミックAFは主要な被写体にピントを合わせて、後の測距点はそれを補助する役目になっています。高精度のダイナミックAFは9点なので、9点で捉えられる被写体の場合には、できるだけ9点のダイナミックAFを使ったほうがいいです。51点が測距点が一番多くても正確性に劣るのは、Dシリーズの機種に共通することです。3D-トラッキングは色認識で51点のAFでピント合わせをして、オートエリアAFも51点のAFで自動でピント合わせをします。精度の高いAFで動体撮影をするなら、できるだけダイナミックAFの測距点が少なめのを使ったほうがいいと思います。静止した被写体の場合には、シングルポイントAFが正確に使えます。D4のAFの検出範囲は-2~+19 EVなので、-1の機種よりは暗い場面でのAF撮影に強いです。

D4は撮像素子と画素数が同じニコンのDfがあるので、D4の画質だけを重視するのなら、価格がD4よりもかなり抑えられたDfを買ったほうがいいです。D4の画素ピッチは7.3マイクロメートルで面積では約53平方マイクロメートルもあるので、十分すぎるほどの余裕があります。1画素当たりの受光面積で言われていたことに、2000年に発売されたオリンパスのC-2100 Ultra Zoomがありました。その頃に言われていたのは、16平方マイクロメートルもあれば十分な高画質と言われていました。D4はDfと同じでその頃の基準で考えても、約53平方マイクロメートルもあるので、余裕がある受光面積になっています。D4の常用ISO感度は100から12800、減感でISO感度50相当、増感でISO感度204800相当ですが、ノイズの許容度は見る人によって違います。

D4の実際の写真を見るとISO3200以上でも使えて、撮影者によってはISO12800でも使えると思います。増感でISO感度の204800相当まで使えますが、そこまで増感するとD4でも画質が破綻します。D4は40万回のレリーズテストだけを見ても、その耐久性の高さが際立っています。D4のその耐久性や連写性能からも、動体撮影をよくするのなら最高の機種です。本体のみで約1180グラムもあるのでその重さが問題になりますが、望遠レンズを使う時にそのサイズと重さもD4の魅力になっています。D4と望遠レンズを使っても安定して使いやすいので、動体撮影がしやすいです。D4のDXフォーマットでは約1.5倍の焦点距離になるので、望遠側の焦点距離が稼げます。D4はこのDXフォーマット、連写性能、耐久性、望遠レンズの安定性を見ても、動体撮影を本気で考えているのならD4を使うのがいいと思います。

D4はニコンの最上位機種なので特別な技術が必要ということもなく、最高の性能を注ぎ込んでいる機種だから初心者にも扱いやすい機種です。機能に制限があるエントリー機のほうがその制限の中で使わないといけないので、技術が必要になります。D4で問題になるのはそのサイズと重さで、D4のその質量が許容範囲なら、価格が合えば、D4は現実的な選択肢に入ります。D4だからといって遠ざけることもなく、D4は身近に使える一眼レフです。D4のファインダーは視野率が100%で、倍率は約0.7倍です。D4のシャッタースピードの上限は、1/8000秒です。撮像素子が同じDfは1/4000秒が上限なので、D4の強みはシャッタースピードにもあります。D4には、Q(静音撮影)、MUP(ミラーアップ撮影)もあります。露出補正も±5段もできるので、最上位機にふさわしい性能です。

D4にも、感度自動制御があります。感度自動制御はニコンのISO感度設定の特徴で、ISO感度の上限設定もできます。液晶モニターは、3.2型で約92万ドットです。フルHD動画も撮れて、FXベースの動画フォーマット、DXベースの動画フォーマット、1920×1080のクロップの3つの撮像範囲で動画が撮れるのもD4の魅力です。ワイヤレストランスミッター WT-5で無線LANも使えて、上級機の特徴の前後ダイヤルもあります。動作温度は0~40℃なので、氷点下では使えません。ニコン D4Sのレビューと比較に、D4Sのことを書いています。

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