D500とD810の違いと比較

D500とD810

D500D810の主な違いと比較を書いています。D500とD750の違いにも書きましたが、D500はDX機のフラグシップ機ですが、D810はFX機のフラグシップ機ではありません。ここから、両機種に違いが出ています。ボタンイルミネーションがあるのは、ニコンのフラグシップ機として君臨している証でもあります。D500にはDX機として初のボタンイルミネーションがありますが、D810にはありません。DXとFXでは、DXのほうが下位機種ということではないです。

特に、ポートレートで背景をボカした撮影ではD810のほうが優れていますが、連写撮影ではD500です。APS-Cセンサー機は焦点距離換算が伸びるだけではなく、AFの測距点も焦点距離が長いほど35mmフルサイズ機のように制限されることもなく使えます。さらに、テレコンを使った場合にも、AFの性能がフルサイズ機よりも有利に使えます。ただし、D500とD750との比較で書いたこととは違って、D810は35mmフルサイズ機でありながら、連写機としても使えます。

D810はDXクロップ時の1536万画素では、バッテリーグリップ装着で約7コマ/秒のAF追従連写ができます。D810は有効画素数が3635万画素あるので、DXクロップ時でも画素数を維持できている強みがあります。D500はAF追従で約10コマ/秒で、2066万画素で記録できます。約10コマと約7コマで、どちらもAF追従連写ができるので、D500とD810もどちらも秒間コマ数に優れている機種です。違いがあるのは、連続撮影枚数です。

D500は14ビットのロスレス圧縮RAWでも200枚の連続撮影枚数ですが、D810は97枚です。D810の画像処理エンジンはEXPEED 4で、D500はEXPEED 5です。D810のファインダーの倍率は約0.7倍でD500は約1.0倍ですが、35mmフルサイズとAPS-Cの違いで、実質のファインダーはD810のほうが倍率が高いです。D810の視度調節の範囲は-3から+1で、D500の視度調節の範囲は-2~+1です。視度調整のことは、ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に書いています。

D500とD810には、ISO感度の志向の違いもあります。D500は高感度域にISO感度域を伸ばして、D810は低感度域にISO感度域を伸ばしています。これには、撮影対象の違いがあります。D500は動体撮影で被写体を止めるシャッタースピードが必要な上に、テレコンで開放F値が暗くなってもシャッタースピードを確保する必要性から高感度域にISO感度を振り、D810はその解像度で風景撮影などの静止画を撮ることから低感度域にISO感度を振っています。

D500は静止画での常用感度域がISO100からISO51200まで使えて、拡張感度でISO50相当までの減感と、ISO164万相当までの増感ができます。D810は、静止画のISO感度は常用感度はISO64からISO12800で、減感と増感でISO32からISO51200相当まで使えます。D810は常用感度でISO64が基準感度なので、ISO64で広大な風景撮影をするのに向いています。D500は拡張感度も含めるとISO164万相当まで使えますが、ISO164万相当の画質は相当に悪いです。

D500は被写体が写っていることに重点を置いています。D810は動画でISO100からISO51200まで、ISO164万相当までの拡張感度も使えますが、D810は動画のISO感度はISO64からISO12800までが常用感度で、ISO51200相当までの増感が使えます。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、違いを書いています。D500の液晶モニターはチルト式の3.2型のタッチパネルで、約236万ドットで上に約90度、下に約75度に動かせます。

D810はは約122.9万ドットの3.2型の固定式で、タッチパネルは使えません。AFの測距点にも違いがあります。D500は153点ありますが、D810は51点です。D500はD5と同じでAFの専用エンジンがあって、動体でのAFの捕捉性能でD810よりも上回っています。動画はD500は4K動画が撮れますが、D810はフルHD動画までしか撮れません。D500はXQDカードとSDカード系が使えるダブルスロットでUHS-II規格に対応で、D810はSDカードとCFのダブルスロットでUHS-I規格に対応です。

D810にはフラッシュが内臓でガイドナンバーは約12ですが、D500は内臓していません。D500にはWi-Fiがありますが、D810にはありません。D500は本体のみで約760gで、D810は本体のみで約880gです。D500はモノコック構造で軽くなっています。D500はバッテリーのCIPA(カメラ映像機器工業会)基準で約1240枚の撮影枚数で、D810は約1200枚です。CIPA基準ではフラッシュを50%発光して計測するので、フラッシュを使うとD500の撮影枚数が減ります。フルサイズはAPS-Cより画角でボケ味表現の空間が作れるに、ボケ味表現の違いを書いています。

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