Canon PowerShot G1 X Mark II レビュー 比較と評価

PowerShot G1 X Mark II

キヤノンのPowerShot G1 X Mark IIは、2012年3月9日に発売されたPowerShot G1 Xの後継機です。G1 X Mark IIの撮像素子は1.5型のCMOSで、マイクロフォーサーズよりも少し大きいセンサーを積んでいることを考えれば、価格は抑えられています。1.5型は18.7mm×14.0mmで、マイクロフォーサーズの17.3mm×13.0mmよりもセンサーサイズが大きいです。G1 X Mark IIの24mmから120mm相当のF2.0からF3.9に当てはまるレンズは、マイクロフォーサーズにはありません。G1 X Mark IIのレンズの実質の焦点距離は12.5mmから62.5mmでF2からF3.9で、大型センサーのズームレンズとして明るいレンズの筆頭です。1/1.7型などの小型センサー機では明るいズームレンズがありますが、背景がぼかせないので、表現力が期待できません。DSC-RX10は全域でF2.8のレンズですが、1インチ型(13.2mm x 8.8mm)なので1.5型より小型のセンサーで、しかも、広角端がG1 X Mark IIのレンズのF2.0より暗いです。以下に続きます。


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マイクロフォーサーズレンズにM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROがありますが、これも広角端がG1 X Mark IIより暗く、しかも、24mmから80mm相当のレンズなので、G1 X Mark IIの120mm相当のレンズよりも望遠側で40mm劣ります。ED 12-40mm F2.8 PROを買うより、G1 X Mark IIの本体を買えば明るいズームレンズも付いてきて、価格も抑えられます。G1 X Mark IIはレンズ一体型なので、レンズ交換時のゴミ混入の問題がありません。レンズ一体型の大きな利点は、そのカメラ専用のレンズ設計ができることです。G1 X Mark IIは1.5型の高級の大型センサー機で、レンズ設計にも力を入れているので、レンズの画質がG1 X Mark IIに最適化されています。

レンズ交換式の機種は撮像面からの距離が最短撮影距離なので、G1 X Mark IIや他のレンズ一体型の機種よりもさらにマクロ撮影ができます(一眼レフは一体型コンデジより望遠側のマクロが強い)。G1 X Mark IIは、他のレンズ一体型のキヤノン機と同じデジタルテレコンの機能が使えます。通常のデジタル処理系のズーム機能は望遠側だけをさらに伸ばすものですが、デジタルテレコンは画角の広角側が望遠側に移動します。G1 X Mark IIはデジタルテレコンの約2倍が使えるので、24mmから120mm相当のレンズが、48mmから240mm相当のレンズの画角になります。デジタルテレコンを使えば、広角端の24mmが48mmで使えるのが大きな特徴です。

デジタルテレコンの2倍では、48mm相当で実質の焦点距離が12.5mmのF2.0のレンズになって、望遠側に画角が伸びてもF2.0なのでシャッタースピードが稼げます。さらに、G1 X Mark IIは広角端で5cmまで寄れますが、デジタルテレコンで2倍にするとさらにマクロ撮影に強くなります。デジタルテレコンを使えば、G1 Xよりマクロ撮影に強くなったG1 X Mark IIがさらにマクロ撮影に強くなって、背景もぼかせるので、使ってみることをお薦めします。G1 X Mark IIはプログレッシブファインズームも使えて、ラージでは10倍の240mm相当まで、ミドル2の約300万画素では20倍の480mm相当までズームできます。デジタルテレコンもプログレッシブファインズームも余った画素数を使ってズーム処理をしているので、画素数を抑えるほど画質の劣化なくズームすることができます。

G1 X Mark IIの露出補正の±3段は、1/1.7型センサーのG16の高級コンデジ並の露出補正幅です(露出のことは、デジカメと銀塩フィルムカメラの露出の違いの記事から書いています)。G1 X Mark IIのISO感度はISO100からISO12800で、オート感度では感度の上限設定ができます。感度の上がりかたの設定では、標準、早め、遅めから選択できます。シャッタスピードの上限は1/4000秒ですが、開放F値のF2.0では1/4000秒は使えません。レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いとはに書いていますが、G1 X Mark IIはレンズシャッター機なので開放F値でのシャッタースピードに制限があります。開放F値でシャッタースピードの上限まで使いたいのなら、フォーカルプレーンシャッターのレンズ交換式の機種を購入したほうがいいです。

G1 X Mark IIはセンサーが1.5型と大きいので、小型撮像素子機よりもレンズが絞れて、F16までの絞り値があります。内臓の手ブレ補正は、CIPA基準で望遠端で3.5段分の補正効果があります。G1 X Mark IIの連写は、約5.2枚/秒が可能です。SDカードのUHS-I 対応して、水平とあおり方向に対応した電子水準器もあります。星空モードでの星空ポートレート、星空夜景、星空軌跡、星空インターバル動画も撮れます。G1 X Mark IIのクリエイティブショットは、6枚の写真が撮れて、光と構図と色を変更して撮影できる機能です。フォースブラケット撮影はピントを3つにずらして撮影できるので、マクロ撮影で使えます。プラスムービーオートはシャッターを押す前の4秒の動画とシャッターを押した時の静止画が記録できるので、思い出に残る写真と動画が一緒に撮れます。G1 X Mark IIはG1 Xと同じで、バルブ撮影ができません。別売品に、ウォータープルーフケースのWP-DC53があります。

次のG1 X Mark IIとG1 Xの違いの記事に、ここに書いていないG1 X Mark IIの機能の改善の続きと、前機種のG1 Xとの違いについて書いています。PowerShot G3 Xのレビューに、G3 Xのことを書いています。G1 X Mark IIのテレマクロに、テレマクロのことを書いています。RX100M3とG1 X Mark IIの違いに、RX100M3との違いを書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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