D810とEOS 5D Mark IIIの違いと比較

D810とEOS 5D Mark III

ニコンのD810と、キヤノンのEOS 5D Mark IIIの主な違いと比較を書いています。どちらも、ニコンとキヤノンのミドルクラスの35mmフルサイズの一眼レフです。D810にはAPS-C相当のDXレンズが装着できて、自動でクロップモードになりますが、EOS 5D Mark IIIにはEF-Sレンズの装着ができません。D810でDXレンズを使うと1.5倍相当の画角になって望遠撮影に有利に使えますが、EOS 5D Mark IIIではそのような使いかたができません。D810の有効画素数は3635万画素で、EOS 5D Mark IIIの有効画素数は約2230万画素です。

D810のISO感度は、静止画の常用感度はISO64からISO12800までで、減感と増感でISO32からISO51200相当まで使えます。EOS 5D Mark IIIの常用感度はISO100からISO25600までで、拡張感度でISO50、ISO51200相当、ISO102400相当が使えます。EOS 5D Mark IIIは、D810の発売より2年以上前の2012年3月22日の発売ですが、拡張感度も含めればISO102400まで使えてノイズ耐性が今でも優れた機種です。低感度撮影では、D810のほうが範囲が広いです。

D810はファインダー倍率が約0.7倍で、EOS 5D Mark IIIは約0.71倍です。D810はファインダー下の情報表示領域が有機EL表示になって、見やすくなっています。EOS 5D Mark IIIには61点のレティクルAFがあって、開放F値がF2.8以下のレンズでは中央部のデュアルクロス測距が使えて、ファームウエアをVersion 1.2.1以降にアップデートして、F8レンズで中央1点のクロス測距が使えます。D810のAFの測距点はは51点で、テレコンを使って合成F値がF8になる時でも、中央の1点のクロス測距が使えます。

連写は、D810の連写はFXフォーマットのAF追従で最高約5コマ/秒で、バッテリーグリップのMB-D12とバッテリーのEN-EL18aを使ったDXフォーマットで約7コマ/秒のAF追従連写ができます。EOS 5D Mark IIIの連写は、最高約6コマ/秒です。D810は連続撮影枚数は100枚ですが、シャッタースピードが4秒以上の光跡写真では枚数は無制限です。D810の動画撮影は1920×1080のフルHDでフレームレートが60pですが、EOS 5D Mark IIIは1920×1080の30pです。D810の液晶モニターは約122.9万ドットで、RGBW配列の3.2型です。EOS 5D Mark IIIは3.2型の約104万ドットです。

D810のほうが高画素で、ホワイト画素も追加した液晶モニターで、EOS 5D Mark IIIのモニターより高精細で屋外でも見やすいです。D810はスポット測光が測距点に連動しますが、EOS 5D Mark IIIは連動しません。このスポット測光の違いは細かいようで、ニコンとキヤノン機での違いです。ニコンの機種でスポット測光にAF枠の連動を当たり前に使っている場合には、キヤノンの一眼レフでは最上位機でしかスポット測光とAFの測距点に連動しないので、ここは注意したほうがいいところです。

D810はミラーアップ撮影時には、電子先幕シャッターも使えます。EOS 5D Mark IIIのS-RAWは記録画素数が5.5Mで、ファイルサイズが15.1MBなので、D810のS-RAWより少ない容量で使えます。D810のバッテリーはCIPA規格で約1200コマの撮影枚数で、EOS 5D Mark IIIはCIPA規格で約950枚です。D810のほうが、EOS 5D Mark IIIよりも約250枚も撮影枚数が多いです。D810は本体のみで約880グラムで、EOS 5D Mark IIIは本体のみで約860グラムです。キヤノン機よりもニコン機のほうがボディが重いことがよくありますが、D810とEOS 5D Mark IIIは同程度のボディの重さになっています。

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