カシオ EXILIM EX-10 レビュー 比較と評価

HIGH SPEED EXILIM EX-10

カシオのEXILIM EX-10は1/1.7型の裏面照射型CMOSで、総画素数が1276万画素です。EX-10は1/1.7型の撮像素子にしては、発売当初の価格が高いです。その価格の高さに見合うだけの魅力をEX-10に見出せるかどうかが、EX-10の購入の決め手になります。EX-10は、カシオが世界初としている2軸ブラケティング機能のプレミアムブラケティングがあります。このプレミアムブラケッティングがEX-10の最大の特徴です。プレミアムブラケッティングは、「フォーカスと絞り」、「ホワイトバランスと明るさ」、「コントラストと彩度」の3つの組み合わせの中から2つを選んで、各バラメーターを3段階に自動で変更して撮影する9枚のブラケッティングモードです。フォーカスと絞りのプレミアムブラケッティングなら、レンズの絞り値を変えて被写界深度が違う写真も撮れます。エフェクト機能の反映はされません。

EX-10は28mmから112mm相当で実質で6.0から24.0mmでF1.8からF2.5のレンズなので、1/1.7型の撮像素子でもコンデジの中では背景をボカすこともできます。その背景のボケを生かしたプレミアムブラケッティングもできます。「フォーカスと絞り」「ホワイトバランスと明るさ」「コントラストと彩度」「彩度と明るさ」「コントラストと明るさ」の5つの組み合わせの自分好みのパラーメーターに変更するマニュアル設定もできます。プレミアムブラケッティングは9枚の写真ができるので、後でその中から選択しないといけません。EX-10のプレミアムブラケッティング機能をよく使っていると、後での写真選択の面倒な作業が多くなります。

EX-10はプレミアムブラケッティングを注目の機能として押していますが、エフェクト効果のアートショットに宙玉(そらたま)があります。この宙玉がEX-10でかなりお薦めなので、使ってみるといいです。宙玉は実験写真家の上原ゼンジ氏の登録商標ですが、宙に浮かんでいる玉のような写りで、今までのよくあるエフェクト効果とは大きく違った写真が撮れます。エフェクト効果を使うと違った魅力ある写真が撮れますが、その中でも宙玉は印象的な写真になります。液晶モニターは、3.5型のチルト式です。チルト式は上下の可動幅が狭いタイプも多いですが、EX-10は可動幅が広いです。上に180度動く液晶モニターなので、自分撮りもできます。EX-10の背面に縦と横でも使える自立スタンドを内臓しているので、モーションシャッターを使って自分を撮ることもできます。

EX-10には本体の前面にあるフロントシャッターを押して写真も撮れるので、チルト液晶と一緒に使うと撮影の幅が広がります。EX-10の液晶モニターはタッチパネルには非対応で、約92万ドットです。EX-10のレンズキャップは自動開閉式です。EX-10のようにF1.8からF2.5のレンズを搭載していると取り外し式のキャップも多いので、自動開閉式のEX-10は着脱の必要なく便利に使えます。RAW撮影はもちろんできて、内臓メモリーは49.9MBあります。EX-10の手ブレ補正はCMOSシフト式で、光学式では2.5段の補正効果です。高速連写の合成と光学式の併用では5段の補正効果があります。EX-10は5軸方向の手ブレを補正できます。動画撮影中の光学ズーム、3段分のNDフィルターの内臓、水平と上下方向に対応した電子水準器もあります。

EX-10には、カシオの機種の特徴の全焦点マクロもあります。全焦点マクロは連写で合成して、マクロ撮影でもピント面がしっかり合った写真が撮れます。EX-10の充電池はNP-130Aですが、エコモードにするとCIPA基準で約555枚も撮影できます。カシオの機種は電池の持ちがいい機種があるのも魅力になっていますが、EX-10もバッテリー持ちがいいです。EX-10の露出補正は±2なので、エントリーコンデジ並みです。ISO感度はISO80からISO12800まであって、動画撮影時にはオートです。暗所撮影の場面で連写して合成するHSナイトショットでは、ISO25600まで使えます。

EX-10は、スーパーマクロではレンズの先端から約1cmまで寄れます。カシオにはプレミアムズームと呼んでいる機能があって、これはソニーが全画素超解像ズームと呼んでいるものなどのカシオ版です。プレミアムズームはパソコンで見たりする場合には綺麗に見えますが、大きく印刷したりすると粗も見えてきます。EX-10ではAF追従連写で6コマ/秒で撮影できて、最大で30枚の連続撮影ができるのも強みです。Wi-Fi機能も使えて、スマホからのリモート操作もできます。EX-10は、前後面のパネルにマグネシウム合金が使われています。UHS-I規格に対応、本体のみで約344グラムです。EX-10にはEVFがないので、チルト式の液晶モニターのみで使います。

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