マクロレンズが高画質の理由と特徴

マクロレンズとは

マクロレンズ(ニコンではマイクロレンズ)をすすめるのは、ピント面と関係があります。ピントとは 点でなく面で合う実像面に、ピント面のことを書いています。ピント面は完全な一つの平行面であることが理想ですが、厳密にはレンズの収差で少し湾曲しています。

この少しの湾曲は、実際の撮影では気にならないようにレンズが補正された結果なので、通常の撮影ではそれほど気になることはありません。しかし、マクロレンズが得意とする撮影分野では、このピント面の湾曲が気になるのです。マクロレンズは本のページや、書物や絵画などの美術品の複写撮影に使われます。以下に続きます。


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その時に、像面歪曲収差があると、平面性が必要な被写体が曲がって写ってしまいます。マクロレンズはレンズの収差補正に優れて、特に、像面歪曲収差の補正にかなり気を使って作られています。この複写撮影の性能の高さが、他の撮影でも生きてきます。

マクロレンズと言えば近接のマクロ性能で画質が高いのは、この平面性に優れているからです。ズームレンズで出る広角側でのたる型や、望遠側での糸巻型のディストーションは、通常の単焦点レンズでも抑えられています。それなのに、わざわざマクロレンズを使うのはなぜかです。

それは、どれだけ被写体に現実的な描写を求めるかによります。マクロレンズは、通常の単焦点レンズよりさらに収差が抑えられています。建築撮影や、ビルの撮影なども含めて、ピント面の平面性を求められる被写体の時には、マクロレンズが適しています。マクロレンズは、決して、マクロ撮影だけで使うものではないです。

マクロレンズで使いやすいのは、35mm判換算で50mm相当の単焦点です。APS-Cなら35mm、マイクロフォーサーズでは25mmになります。50mmの画角は望遠風にも広角風にも、見た目にも近く撮れます。さらに、マクロレンズなので近接撮影が得意で、平面性にも優れるので、高画質なレンズです。

マクロレンズの50mm単焦点をすすめるのは、価格のわりに画質が優れているからです。50mmのマクロレンズがなければ、その近くの焦点距離でいいと思います。マクロレンズで単焦点なので、収差が少なく、あらゆる被写体に使えます。ポートレートや風景でも、その収差の少なさとピント面の平面性で、特に拡大するほど優れていることが分かります。

トリミングをしたり、大きく印刷する機会が多いほど、マクロ単焦点レンズの優秀さが分かると思います。等倍で見ると、通常の単焦点レンズとの違いも出ますし、ズームレンズとはさらに違います。それでは、価格も抑えられて画質もいいのに、なぜ、マクロ単焦点レンズでなく、通常の単焦点レンズを使うのかです。

それは、レンズの明るさです。通常のレンズのほうが明るい単焦点レンズがあるので、それを使っている撮影者が多いです。安価な単焦点レンズでもF1.8で、さらに、F1.4の単焦点もあります。50mm近くのマクロ単焦点レンズは、F2.8やもっと暗いものもあります。レンズの明るさと安さでは、F1.8の通常の単焦点レンズになります。

レンズの明るさ重視なら通常の単焦点レンズで、明るさよりも画質を重視するならマクロ単焦点レンズです。近接撮影に優れたマクロレンズなので、最短撮影距離と撮影倍率(像倍率)の優れたものがいいです。コンデジのマクロとデジタル一眼レフとミラーレスの最短撮影距離の違いに書いていますが、レンズ交換式はレンズから被写体までのワーキングディスタンスが最短撮影距離ではないです。

マクロレンズでは等倍撮影ができますが、等倍の半分の1/2もあります。マクロレンズでの撮影は被写体からの距離がかなり近くなるので、影が写らないようにします。しかし、写真はピントの平面性が優れていればよいわけでもないです。写真表現は表現しようとするほど奥が深いので、平面性が優れてなくてもいい表現もあります。

ピンボケ写真を修正や補正せず写真表現にするにはに書きましたが、ピント面が全く合っていなくても写真表現になります。50mm相当付近のマクロ単焦点レンズの魅力は、価格も抑えられて気軽に使えるので、散歩で使ったりもできることです。あらゆる被写体を高画質で気軽に写せるのが、マクロ単焦点レンズです。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。

コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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