富士フィルム XQ1 レビュー 比較と評価

FUJIFILM XQ1

富士フィルムのXQ1は、2012年11月3日に発売されたXF1の後継機です。APS-CサイズのセンサーのX-A1は通常の正方画素のセンサー機ですが、XQ1は2/3型の総画素数が1450万画素のX-Trans CMOS IIセンサーです。通常の正方画素のセンサーは2×2の画素ですが、X-Trans CMOS IIセンサーは6×6の画素を使っています。富士フィルムの機種を使うのは、その色再現の良さに惹かれて使う人も多いと思います。X-Trans CMOS IIセンサーは6×6の画素で富士フィルムの独自の色再現が出て、画質の低下を招くモアレや偽色も抑えています。従来型の正方画素センサーの2×2よりも6×6の画素のほうがモアレと偽色を抑えられるので、XQ1ではローパスレスのセンサーになっています。以下に続きます。


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ローパスレスにすると解像度が上がりますが、モアレや偽色が出やすくなるのを、X-Trans CMOS IIセンサーで抑えています。XQ1には点像復元処理と呼んでいるモアレと偽色を抑えて解像度を高める処理もされているので、シャキッとした写真になっています。XQ1には富士フィルムの公式のサンプル写真が14枚もあるところにも、画質への自信があらわれています。XQ1の画質はコンデジの中では、かなりいいほうです。APS-C以上のセンサー機を常用してその画質に見慣れているのなら、不満も出てきます。XQ1のISO1600のサンプル写真を見ても、レンガにノイズが出ていますが、それよりもレンガの解像度がかなり失われています。これは等倍で見た場合なので通常に使う分にはそんなに気にならないと思いますが、大きく印刷するなら低感度で撮影したほうがいいです。

XQ1にもフィルムシュミレーションがあって、富士フィルム機の定番の多くの被写体に使えるPROVIA、風景に最適なVelvia、女性のポートレートに最適なASTIAがあります。XQ1はX-Trans CMOS IIセンサー採用して色再現がいいので、フィルムシュミレーションも積極的に使ってみてはどうでしょうか。Velviaの発色も非常にいいです。XQ1のセンサーには、位相差AFが組み込まれた像面位相差AFになっています。XQ1は、コントラストAFと位相差AFが使える機種です。コントラストAFは精度に優れて位相差AFは速度に優れるので、その両方の良い面を取り入れているインテリジェントハイブリッドAFがXQ1です。像面位相差AFなので、XQ1は世界最速と謳っている0.06秒のAFが実現できています。

XQ1は光学4倍のズームレンズで、25mmから100mm相当のレンズです。25mから100mm相当なので、日常的によく使う範囲の焦点距離です。2/3型のセンサーなので実質の焦点距離は6.4mmから25.6mmで、開放F値は広角端がF1.8で、望遠端がF4.9です。2/3型なのでコンデジの中ではボケるほうですが、マイクロフォーサーズ以上の機種に比べればボケません。広角端で約3cmマクロができるのでそこまで寄ってF1.8で撮れば背景は確かにボケますが、写る範囲がかなり狭くなるので被写体が限られます(マクロ撮影の距離は、コンデジのマクロとデジタル一眼レフとミラーレスの最短撮影距離の違いに書いています)。それに広角端のマクロは被写体が歪んで、3cmも寄るとかなり被写体に歪みが出るので自然な写真にはなりません。

2/3型と大き目のセンサーに広角端がF1.8のレンズの明るさは魅力ですが、100mm相当でF4.9のレンズの暗さをどう見るかでXQ1の魅力が変わってきます。XQ1は望遠端がF4.9と暗くて、テレマクロでもレンズの先端から被写体まで約50cm離れないといけません。超解像ズームを使えば400mm相当まで使えるので光学ズームよりは劣りますが、100mm以上の焦点距離を補う撮影もできます。ISO感度のAUTO設定ではISO3200までの設定ができて、最低感度はISO100です。ISO4000、ISO5000、ISO6400、ISO12800もあります。露出補正は静止画で±3なので、コンデジの高級コンパクト並です(露出のことは、デジカメと銀塩フィルムカメラの露出の違いの記事から書いています)。動画での露出補正は±2です。シャッタースピードは開放F値で1/1000秒で、XQ1でレンズを絞って1/4000秒が使えます。レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いとはに、そのシャッタースピードの制限のことを書いています。

XQ1は3.0型で約92万ドットの液晶モニターですが、固定式なので角度を付けての撮影はできません。手ブレ補正は、レンズシフト式の光学式手ブレ補正を搭載しています。フルHD動画も撮れて、動画撮影中に光学ズームも使えます。低速連写モードで、4.7コマ/秒のAF追従連写も使えます。操作面ではワンハンドオペレーションと呼んでいるもので、右側にダイヤルを置いているので右手の指で手軽に操作できます。CIPA規格で約240枚のバッテリーの持ちなので、XQ1はエントリーコンデジ並の電池の持ちです。XQ1は、この撮影枚数が欠点になっています。2/3型センサーで本体のみで187グラムなのはとても軽いので、このサイズがXQ1の魅力になっています。他には、水平の電子水準器、、内蔵メモリーは約66MB、SDカードのUHS-I対応、FUJIFILM Camera Applicationアプリでの画像送信、Wi-Fi機能、SILKYPIXが付属しているのでそれでRAWの編集ができます。

FUJIFILM XQ2のレビューに、後継機のことを書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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