SONY DSC-RX10M3 レビュー 比較と評価

DSC-RX10M3

ソニーのサイバーショットのDSC-RX10M3は、2013年7月5日に発売されたDSC-RX10M2の新モデルです。RX10M3の有効画素数は約2010万画素で、画像処理エンジンはBIONZ Xです。センサーは1.0型の13.2mmx8.8mmの積層型Exmor RS CMOSです。この積層型は裏面照射型で、メモリー一体型です。この積層型になったことで、CMOSの読み出し速度が上がっています。アスペクト比は3対2です。レンズの焦点距離は、広角端で24mmから望遠端で600mm相当で、実質の焦点距離は8.8mmから220mmです。開放F値は広角端でF2.4、望遠端はF4.0です。マクロ性能は、レンズの先端から被写体まで広角端で約3cm、望遠端で約72cmです。

広角端での撮影倍率は0.42倍、望遠端での撮影倍率は0.49倍です。虹彩絞りは9枚で、F2.4からF11のレンズの絞り値の形状は円形に近いです。レンズの絞り値は、センサーは1型ですが、F16まで絞れます。レンズのMTF曲線では、解像度は広角端も望遠端でも画面周辺まで良好で、コントラストは望遠端に行くほど落ちてはいますが、広角端でコントラストが落ちています。フィルター径は72mmです。手ブレ補正は光学式で、望遠端の600mm相当時に、CIPA基準で4.5段の補正効果があります。レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割に、段数のことを書いています。

動画撮影時には光学式と電子式の併用です。EVFは0.39型の約236万画素で、倍率は35mm判換算で約0.70倍です。視度調整の範囲は、-4.0から+3.0です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調製のことを書いています。アイポイントは、接眼枠から約21.5mmです。液晶モニターはタッチパネル非対応で4対3の3.0型の約123万画素で、上に約107度、下に約42度に動かせます。電子水準器もあります。カメラ本体の上部には、設定確認ができる表示パネルがあります。ISO感度はISO100からISO12800まで使えて、拡張ISO感度にISO64とISO80があります。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。

連写合成でノイズを減らせるマルチショットNRでは、ISO25600が使えます。シャッタースピードの上限は、メカシャッターでは30秒から1/2000秒まで使えますが、レンズの開放時の上限は1/1000秒の制限があります。電子シャッターでは30秒から1/32000秒まで使えて、電子シャッター時の動体歪みを抑えるアンチディストーションシャッターがあります。レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いとはに、そのシャッタースピードの制限と電子シャッターのことも書いています。記録メディアには、SDマイクロ・SDカード系、メモリースティックマイクロ・メモリースティック系があります。

連写性能は、AF追従で5コマ/秒、追従でなければ約14コマ/秒です。AFの測距点数は25点で、精度に優れたコントラストAFに、速度を高めたファストインテリジェントAFがあります。瞳AFもあります。露出補正の補正幅は±3.0EVで、1/3EVステップで補正できます。動画性能は、全画素読み出しでの4K記録ができて、XAVC S 4Kの3840x2160の30pで、100Mのビットレートで撮影できます。動画撮影中に静止画記録もできて、16対9の約1700万画素で記録できますが、4K撮影と60pと120pの設定時は記録できません。撮影した動画から、静止画の切り出しもできます。960fpsと24pで40倍のスローモーション動画撮影もできますが、音声記録はできません。

動画はXAVC S、AVCHD、MP4で記録できて、動画の音声はXAVC SはLPCM 2ch、AVCHDはAC-3 2ch、MP4はMPEG-4 AAC-LC 2chです。S-GamutとS-Log2ガンマ、HDMI同時出力もできます。フルHD動画を撮影中にMP4動画を同時記録できて、露出確認のゼブラ機能もあります。マイク端子とヘッドホン端子もあります。レンズ部分に、ズーム、フォーカス、絞りの3つのリングがあります。レンズの横には、ボタンを押している間はピント面の位置固定ができるフォーカスホールドボタンもあります。ホワイトバランス微調整設定は、A-B方向のステップ幅がRX10 IIの2倍で、G-M方向のステップ幅は4倍に設定できます。

サイレント撮影もできます。ピント面の輪郭を強調できるピーキング機能もあって、MFアシスト機能で、被写体を5.3倍と10.7倍に拡大できます。RAW+JPEG撮影もできます。色空間は、 sRGBとAdobe RGBもあります。ポップアップ式の内臓フラッシュがあります。Wi-Fiと、近距離無線通信のNFCがあります。Eye-Fiにも対応しています。RX10M3のボディは、防塵と防滴に配慮しています。マルチインターフェースシューがあるので、HVL-F43Mと、XLRアダプターキットのXLR-K2Mも使えます。RX10M3には、NDフィルターは内臓していません。バッテリーのNP-FW50で、静止画撮影のCIPA基準で、モニターで約420枚、EVFで約370枚の撮影枚数です。

実動画撮影時間は、CIPA基準で、モニターで約65分、EVFで約70分です。RX10M3はUSB充電に加えて給電機能もあって、モバイルバッテリーでも給電できます。DSC-RX10M3の本体のみの重さは、約1051gです。

DSC-RX10M4のレビューに、後継機のことを書いています。

FZH1とRX10M3の違いFZ85とRX10M3の違いを書いています。

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