ソニーα900 電気屋から一眼レフ業界の町内会へ

Sony α900

ソニーのα900です。ソニー初の35mmフルサイズ撮像素子を使ったデジタル一眼レフカメラです。このカメラの性格は、ソニーデジタルイメージング事業本部のAMC事業部長の勝本徹氏へのインタビュー記事を読むとよく分かります。

「α900」でやっと1人前になれた

長い歴史の上に成り立った一眼レフカメラ業界ですから、何か変わったことをソニーが1番にやると“電気屋が何か変なものを作ってきた”という意見を言われがちです。我々はまず、カメラメーカーとして、他社が積み重ねてきた歴史をなぞる必要がありました。

勝本徹氏は、他にもソニーの一眼レフの考えを語っています。最もよく表しているのは、「一眼レフ業界の“町内会”には入れてもらえたのだと思います」と勝本徹氏が言ったことでしょう。以下に続きます。


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ソニーは「家電メーカーが作るカメラだから…」というイメージを払拭するために、今まで積み上げられてきた一眼レフの歴史に倣ったものを作りたくて、α900ができあがったのが、勝本徹氏のインタビュー記事を読むと分かります。一眼レフカメラメーカーとしての歴史を作り上げてきたキヤノンが、EOS 5D Mark IIで35mmフルサイズ素子で初めて動画機能を搭載した革命性とは違って、ソニーは動画機能の搭載は見送って一眼レフカメラらしいα900を作りました。

α900は5D Mark IIとは違って、動画機能はありません。α900は5D Mark IIとは違って、ライブビューもありません。動画、ライブビューは、そもそもの銀塩の一眼レフカメラの歴史にはなかったものです。ソニーは、一眼レフ業界の“町内会”に入るために、α900を一眼レフらしいものにしたのでしょう。

有効画素数が約2460万画素ありますが、約5コマ/秒の連写が可能です。ボディ内手ブレ補正も付いていますが、35mmフルサイズ機では初めてです。35mmフルサイズではボディ内手ブレ補正は無理と言っていた人もいましたが、ソニーはそれを可能にしました。しかも、ファインダーの視野率は約100%です。もちろん、ゴミ取り機能は付いています。

連写性能、視野率約100%、手ブレ補正は、5D Mark IIに勝ります。さらに、5D Mark IIは露出補正が±2段ですが、α900は±3EVなので、α900のほうが露出補正の幅があります。

一眼レフカメラの歴史を作ってきたキヤノンが5D Mark IIという35mmフルサイズ初の動画搭載の革命を行って、ライブビューも可能にして35mm一眼レフカメラの革命側に位置した5D Mark IIを出すのとは違って、一眼レフカメラの新参であるソニーは一眼レフの歴史に則った連写性能、ファインダー視野率、手ブレ補正を重視したα900を出すという興味深い現象が起きています。

ソニーの勝本徹氏へのインタビュー記事でも分かるように、家電メーカーのカメラのイメージを払拭するためのものがα900です。α900は素晴らしい一眼レフデジタルカメラですが、特に一眼レフカメラの歴史に思い入れがある方たちにとっては、心躍るカメラになっています。コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。関連記事は下にあります。


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