リコー GR II レビュー 比較と評価

RICOHのGRⅱ

リコーのGR IIは、2013年5月24日に発売されたGRの後継機です。GR IIの総画素数は約1690万画素で、撮像素子はAPS-Cサイズ相当の23.7mm×15.7mmのCMOSでローパスフィルターレスです。画像処理エンジンは、GR ENGINE Vです。レンズの焦点距離は約28mm相当で、実質の焦点距離は18.3mmです。開放F値はF2.8で、F16まで絞れます。マクロ性能は、レンズの先端から被写体まで約10cmまで寄れます。絞り羽根数は9枚羽根で、虹彩絞りです。GR IIはGR DIGITAL IVよりも、AFの速度はマクロも含めて速くなっています。GRⅡの起動とレンズの収納時間も、GR DIGITAL IVよりも速くなっていて、連写枚数もGR DIGITAL IVよりも多くなっています。

GR IIには35mmと47mmのクロップモードがあって、35mmクロップモードではMサイズの3936×2608の約1000万画素、47mmクロップモードでは2912×1936のSサイズの約560万画素で撮れます。クロップモードはGR IIの余った画素数を切り取って使っているので、画素数は減りますが、デジタルズームのように画質は劣化しません。約560万画素でも十分な時には、47mmのクロップモードも積極的に使って見るといいと思います。手ブレ補正は内臓していません。液晶モニターは3.0型の固定式で、約123万ドットです。タッチパネルは非対応です。電子水準器があります。ISO感度はISO100からISO25600まで使えて、常用ISO感度はISO3200までです。

シャッタースピードの上限は1/4000秒で、F2.8の開放F値で1/2500秒が使えます。レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いとはに書いていますが、GR IIはレンズシャッター機なので開放F値で1/4000秒が使えません。300秒まで使えて、バルブ撮影もできます。記録メディアはSDカードで、内蔵メモリーが約54MBあります。連写性能は前機種のGRよりもバッファメモリーが増えたので、RAWの秒間コマ数が4コマ/秒で、最大10コマまでの連続撮影枚数です。GRⅱの露出補正の補正幅は、静止画で±4段で、ステップ数は1/3EVステップです。露出補正の補正幅は、エントリーコンデジが±2段で、コンデジでは±3段、一眼レフの最上位機では±5段はよく見ますが、GRシリーズの露出補正幅が±4段なのも特徴です。

動画撮影では±2EVの露出補正で、1/3EVステップです。動画性能はフルHDの1920×1080で、30fpsのフレームレートです。動画撮影中でも、露出補正ができるようになっています。GR IIの動画は、MPEG4のAVC/H.264で撮れます。ホワイトバランスにColor Temperatures EnhancementのCTEが新規に搭載されて、被写体の中で占める色によって色の強調が増して印象的に撮れるようになっています。エフェクトモードに、雅(MIYABI)、HDR調、明瞭コントロール、光沢コントロール、人物、鮮やかの5つのモードが新規に追加されています。GR IIには、NDフィルターも内臓しています。

親指AFも、GRに引き続き使えます。インターバル合成では、RAWでの保存もできるようになっています。カメラ内でのRAW現像もできます。内蔵フラッシュもあって、ガイドナンバーはISO100換算で5.4です。内臓フラッシュをコマンダーにして、外部フラッシュをワイヤレスで制御することもできます。GR2にはWi-Fiと近距離無線通信のNFCもあって、スマホやタブレットから遠隔操作できるアプリのGR Remoteもあります。ボディには、マグネシウム合金が採用されています。バッテリーのDB-65で、CIPA基準での静止画撮影は約320枚です。CIPA基準では、50%のフラッシュの発光をする決まりになっています。

フラッシュを発光しないで撮影する状況では、もっと撮影枚数を伸ばすこともできます。バッテリーでの動画の撮影時間は、約45分です。GR IIにも、フルプレススナップ機能があります。GR IIには別売の21mm相当のワイドコンバーションレンズもありますが、別売のフードとアダプターのGH-3が必要です。GR IIの本体のみの重さは、約221gです。GR IIとGRの違いに、前機種のGRとの違いを書いています。G5 XとGR IIの違いも書いています。

RICOH GR IIIのレビューと比較

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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