キヤノン PowerShot G15 レンズ一体型の理想型/比較

PowerShot G15

前機種のG12の後継機のPowerShot G15は、別格のG1Xを除けば、Gシリーズで11代目です。G4とG8は欠番でしたが、G13とG14も欠番になりました。G15が発表された時に、Gシリーズの初期の明るいズームレンズがやっと復活したと言われました。確かに、レンズの明るさを見れば、そう思えます。G1は34mmから102mm(35mm判換算)で、F2.0からF2.5でした。ですが、初代機のG1はレンズが明るかったのは良かったのですが、肝心の画質に難がありました。特にG1はパープルフリンジがかなり酷く、木漏れ日などを撮ると盛大にパープルフリンジが出ました。G1は明るいズームレンズを搭載する代わりに、パープルフリンジが出る短所が目立った機種でした。以下に続きます。


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G15は28mmから140mmでG1よりも広角側・望遠側に余裕があって、それでF1.8から2.8になっています。G15は初期のG1よりも開放側からレンズが明るいズームレンズを搭載しながら、G1のようにパープルフリンジが出ません。それに加えて、今までのGシリーズの中(G1Xは除く)で最も高感度に強くなっているのは、G12よりも最高感度が2段も上がってISO12800までフル画素で対応になったことからも分かります。

Gシリーズは初期の頃に比べてレンズが暗くなって、開放F値がF2.8から4.5のレンズを搭載してきました。その明るさのレンズを搭載したままでG15を出していたら、現在のカメラの情勢を見ると、魅力がなくなる機種になっていました。G15で明るいズームレンズを搭載したのは、デジカメと写真の環境がかなり変わってきたからだと思います。デジカメの環境が変わってきた最大の理由は、スマートフォンの影響です。

スマホのカメラ機能があることで、特に影響が大きいのがレンズ一体型のエントリーモデルです。今現在のスマホで撮れる写真は、レンズ一体型のエントリー機の写真に肉迫しています。スマホがこれほど普及する以前の一体型のエントリー機を、今のスマホのカメラが自然になった状況で出せるでしょうか。低価格帯の一体型はキヤノンとニコンが頑張っていますが、オリンパスやカシオは低価格帯のコンデジ市場からは撤退しました。これからのレンズ一体型は、低価格帯の望遠機や、プレミアムコンパクトと呼ばれる高級コンパクト機が背負っていくことになりますし、現実的にそうなっています。

現在のスマホのカメラ機能の向上の中で、デジカメの高級コンパクト機はG15に限らず、レンズの明るさを売りにしています。G15はその中でも、特に使用する28mmから140mmまでの焦点距離で、明るいレンズを搭載した高級コンパクトの代表になっています。G15を見ると、レンズ一体型機がスマホのカメラ機能と重ならないようにしているのがよく見えてきます。G15を考えると、これからもGシリーズはスマホのカメラがあっても魅力ある機種であり続けると思えますし、レンズ一体型の理想的な姿がここにあります。

次の「キヤノン PowerShot G15 スマホとの差別化の高級路線」の記事に続きます。キヤノン PowerShot G15のテレマクロの背景ボケにも、G15のことを書いています。キヤノン PowerShot G16のレビューと比較に、後継機のG16のことを書いています。コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。関連記事は下にあります。


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