PENTAX 645Z レビュー 比較と評価

ペンタックス 645Z

PENTAX 645Zは、2010年6月11日に発売されたPENTAX 645Dの後継機です。中判デジタル一眼レフのペンタックス 645AF2マウントで、使用レンズは、ペンタックス 645AF2マウント、645AFマウント、645Aマウントが使えます。撮像素子のサイズは43.8×32.8mmなので、645フィルムよりはサイズが小さいです。CMOSはソニー製で、35ミリ判フルサイズの約1.7倍の大きさです。レンズの焦点距離は35mmフィルム換算では約0.8倍、645フィルム換算で約1.3倍になります。総画素数は約5299万画素で、画像処理エンジンはPRIME IIIで、露出制御の測光方式に8.6万画素のRGBセンサーでAF性能を強化しています。ローパスフィルターレスで、解像度を重視しています。ゴミ除去機能に、DR IIのダストリムーバル IIがあります。以下に続きます。


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PENTAX 645ZのISO感度は、ISO100からISO204800まで設定できます。手ブレ補正はボディ内臓ではなく、レンズで対応するレンズシフト方式です。RAWは14bitで、AdobeRGBの色空間も、もちろんあります。記録メディアはSDカードのデュアルスロットで、SDHC、SDXCはUHS-Iの規格に対応しています。Wi-Fi機能は内蔵していませんが、Eye-FiカードとFLUカードが使えます。ファインダーの視野率は約98%で、ファインダー倍率は75mmレンズ時には約0.85倍で、35mmフルサイズ機の光学ファインダーよりもさらに見やすいです。55mm時の倍率は約0.62倍です。視度調節は、約-3.5~+2.0の間で調節できます。光学ファインダーでマイナス3.5まで補正できるので、眼鏡利用者でも調整して裸眼で光学ファインダーが使える人も多くなっています。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。

PENTAX 645Zと前機種のPENTAX 645Dの違いと比較は、645Dのクイックビューは2.3秒でしたが、645Zになって0.9秒、画像処理速度は645Zになって最大で5倍、645ZのRAWの連続撮影可能枚数は25コマで、645Dは13コマでした。他にも、645Zはメモリーカード書き込み速度は2倍、USB転送速度は3倍、645Dの77分割測光から645Zの約8.6万画素RGB測光センサー、645Dの2倍のシャッターユニットの耐久性の10万回をクリアしています。645Zは動画撮影ができるようになって、総画素数が約4001万画素から約5299万画素に増えたこと、CCDからCMOSになったこと、645DはISO200からISO1000までだったのが、645ZになってISO100からISO204800になっています。ISO感度は、645Zになって設定幅が大幅に広がっています。総画素数が約5300万画素もあるのにISO20万以上が使えて、35mmフルサイズよりもさらに受光面積に余裕があることで、高感度耐性への余裕にもつながっています。

645Dは拡張感度でISO100が使えましたが、645ZではISO100から常用になっています。645Zの約3コマ/秒の連写と645Dの約1.1コマ/秒で、645Zは約1コマ/秒の連写では、JPEGで300コマまでの連続撮影もできます。645Zの3.2インチの約103.7万ドットのチルト液晶と、645Dの3インチの約92.1万ドット、645Aは別売のIMAGE Transmitter 2で、パソコンから操作できるようになっています。645Zはバッテリーは約650枚の持ちで、645Dは約800枚でした。後継機の645Zと前機種の645Dは違っていることが各所であって、645Dよりかなり機能が改善しているのが645Zです。645Zは、フォーカシングスクリーンは交換式です。3.2型の約103.7万ドットのモニターは、下方向に35度、上方向に125度まで動かせます。液晶モニターで、拡大表示で16倍までできます。

PENTAX 645Zはホワイトバランスの微調整でアンバー、ブルー、グリーン、マゼンタで±7ステップで調整できて、この機能はAPS-Cや35mmフルサイズ機にもある微調整機能で、印象的な写真ができます。測距センサーのAFシステムはK-3と同じSAFOX 11で、ピント精度が向上しています。中央の3つの測距点はF2.8光束対応で、27点の測距点のうちで中央25点はクロスタイプに対応しています。中央の25点は、AFの輝度範囲がEVマイナス3からEV18まで対応しています。マイナス3EVまで対応しているAFは、暗い場面でのAFを使う時に合焦精度が上がっています。2014年3月6日に発売されたニコンの最上位機のD4SのAFの検出範囲がマイナス2までなので、645Zのマイナス3までは暗い場面に強いAFです。

645Zには、ペンタックス機だけの特徴で大きな魅力であるTAvのシャッター&絞り優先と、Svの感度優先モードがあります。TAvが使えるからペンタックス機を使う撮影者もいるほど、魅力的な機能になっています。そのTAvとSvモードについては、以下の2つの記事に書いています。

TAvモードの最適な撮影状況と新露出のISO感度

ペンタックスのデジカメ時代の新露出の感度優先のSv

PENTAX 645Zの露出補正の補正幅は±5EVで、ニコンのD4Sと同じでフラグシップ機にふさわしい補正幅になっています。動画時は、±2段の補正幅になります。露出ブラケットもできます。シャッタースピードの上限は、1/4000秒です。防塵と防滴構造も備えていて、AWレンズを装着すれば、システム全体で防塵、防滴になります。645Zは、マグネシウム合金製の外装です。インターバル撮影、インターバル合成もできて、ミラーアップして多重露出もできます。連写の秒間速度は、最高で約3コマ/秒です。連続撮影枚数は、最高で約1コマ/秒の時には、JPEGで300コマまで、RAWで25コマまで、TIFFで15コマまでできます。シンクロ同調速度は1/125秒です。電子水準器もあります。フルHD動画のフレームレートが60iで撮れます。中判デジタル一眼レフで動画が撮れる機種は645Zが初めてで、CMOSでライブビューと動画撮影が可能になっています。

PENTAX 645Zの動画では、クロスプロセスの効果も使えます。動画では、ISO3200で使えます。4Kのインターバル動画の撮影もできます。動画音声は内蔵ステレオマイクで、動画の記録時間は最長で約25分で、内部温度が上昇すると自動で終了します。ボディの側面にも三脚ねじ穴があるので、縦位置でも三脚が使えます。ライブビューで正方グリッドの表示もできます。レンズ収差補正に、回折補正もあります。バッテリーのD-LI90PでCIPA基準で約650枚の撮影枚数で、本体のみで約1470グラムです。CIPA基準ではフラッシュを50%発光して計測するので、フラッシュを内臓していない645Zで約650枚の撮影枚数は一眼レフにしては少ないです。別売のIMAGE Transmitter 2を使えば、パソコンからも645Zが操作できるので、スタジオでの使用にも適しています。HDMI端子と、USB3.0端子もあります。氷点下10度での耐寒性、キー操作をロックすることもできます。

PENTAX 645Zは、特にレタッチをよくする場合には、35mmフルサイズ機よりもさらに破綻が少なく画質にこだわった写真ができます。35mmフルサイズでも5000万画素にもなると画素ピッチが狭くなりますが、645Zはそのセンサーの大きさから高画素数と画質を維持できます。画素数が必要な風景撮影でも、35mmフルサイズ機よりも、もっと目を見張った繊細でクリアな写真が撮れます。645Zは中判デジタル一眼レフにしては価格がかなり抑えられているので、35mmフルサイズ機のニコンのD4Sなどの購入に悩んでいる時にも、もっと資金を投入して買えるところにまで届いています。

D810と645Zの違いに、ニコンのD810との違いを書いています。645ZとD610の違いも書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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