ニコン D810

ニコンのD810は、2012年3月22日に発売されたD800と、2012年4月12日に発売されたD800Eの後継機です。D810はD800とD800Eから2年以上経ってからの発売で、その2機種を統合したミドルクラスの中級機の後継機で前機種よりもかなり改善して、後継機にふさわしい機種になっています。総画素数は3709万画素で、画像処理エンジンはEXPEED 4です。ローパスレスの35mmフルサイズのニコンFXフォーマットで、FマウントはAFカップリングとAF接点付です。ファインダーの視野率は約100%で、倍率は約0.7倍、視度調節の範囲は-3から+1です。視度調整のことは、ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に書いています。絞りプレビューもできます。ファインダー下の情報表示領域には、FXフォーマット機初の有機EL表示を採用しています。シャッタースピードの上限は、1/8000です。ミラーアップ撮影時には、従来の機械式の先幕シャッターと、電子先幕シャッターも使えるようになっています。

フラッシュの同調速度は、1/320秒以下です。静音撮影のQと、静音連続撮影のQCモードもあります。露出補正の補正幅は±5段で、最上位機と同じ補正幅です。静止画のISO感度は常用感度はISO64からISO12800で、減感と増感でISO32からISO51200相当まで使えます。動画のISO感度はISO64からISO12800までが常用感度で、ISO51200相当までの増感もできます。D810の大きな魅力の一つは、低感度のISO64が標準のベース感度であることです。ニコンのデジタル一眼レフで、常用感度域にISO64も含まれるのは初めてのことです。常用感度域ではなく拡張ISO感度では、画質の低下も気になります。ISO64の低感度は、滝を糸のようにする表現や晴天時のレンズの絞り開放でもNDフィルターが不要の利点もありますが、それは、NDフィルターを使えば解決することでもあります。ISO64が使えることでNDフィルター不要なことよりも重要なのは、D810の画質そのものが向上したことです。

常用感度域での最高画質の最低感度がISO64になったことで、今までよりも深みのある写真が撮れるようになっています。静止画と動画のどちらでも、感度自動制御ができます。液晶モニターは約122.9万ドットで、RGBW配列の3.2型です。通常の液晶モニターはRGBの三色ですが、それにWの白を加えて、屋外でもRGB液晶よりは見やすくなっています。D810のAFのフォーカスポイントは51点で、15点はクロスセンサーです。開放F値がF5.6からF8未満のレンズでは15点に対応して中央の9点はクロスセンサーで、テレコンで合成F値がF8の時でも11点に対応して中央の1点はクロスセンサーです。D810のオートフォーカスセンサーモジュールは、アドバンストマルチCAM 3500FXです。AFの微調節ができて、約0.5~3mのAF補助光もあります。AFの検出範囲は、-2EVから+19EVです。起動時間は約0.12秒で、レリーズタイムラグは約0.052秒です。AFモードにはシングルポイントAF、ダイナミックAF(9点、21点、51点)、3D-トラッキング、オートエリアAFの従来のAFに加えて、グループエリアAFも追加されています。

グループエリアAFは選択したフォーカスポイントの1点に加えて、上下左右の4点の計5点のフォーカスポイントで被写体を面で補足するAFです。素早く動く被写体を撮影する時に使えるのは、9点のダイナミックAFです。ニコンの動体撮影では9点のダイナミックAFが被写体の追従性に優れているので、9点のAFで被写体を追える時には9点を使ったほうがいいです。ポートレート撮影などでは、シングルポイントAFが使えます。動画は1920×1080で60pのフルHD動画が撮れて、動画のファイルはMOV、動画の映像はH.264/MPEG-4 AVC、動画の音声はリニアPCMです。IPBの圧縮でファイルサイズをコンパクトにできます。内臓ステレオマイクがあります。連写は、FXフォーマットのAF追従で最高約5コマ/秒で最大100コマまでの連続撮影枚数です。CL(低速連続撮影)、CH(高速連続撮影)のJPEG撮影時にシャッタースピードを4秒以上にすると、連続撮影枚数が無制限になって光跡写真が撮れます。D810は撮像範囲が1.2倍の1.2と1.5倍になるDXフォーマットで最高約6コマ/秒、バッテリーグリップのMB-D12とバッテリーのEN-EL18a、単三電池、ACアダプターのEH-5bを使ったDXで約7コマ/秒のAF追従連写ができます。

D810のスポット測光は測距点に連動するので、AFとスポット測光を組み合わせて使えて、AEの露出とスポット測光を合わせて使えます。動画撮影時に白飛び表示を確認できるハイライト表示と、ハイライト重点測光ができます。ゴミ除去のダスト低減機能も、もちろんあります。静止画のピクチャーコントロールの設定は0.25ステップで調整できるようになって、明瞭度とフラットの2つが追加しています。フラットは、ニュートラルよりもさらに画質がフラット調になります。D810はFXフォーマットの他に、焦点距離が1.2倍になる30×20の撮像範囲の1.2×、焦点距離が1.5倍になる24×16の撮像範囲のDXフォーマット、5:4の30×24も使えます。動画でも、DXフォーマットが使えます。静止画の液晶モニターの拡大表示は、50%の低倍率、100%の等倍、200%の高倍率で被写体を確認できます。ホワイトバランスの微調整が、G-M方向には0.25段単位でできます。D810で追加された2点拡大表示は、ライブビューで2点の水平点を拡大して水平合わせができる機能です。RAWには、12ビットと14ビットがあってロスレス圧縮、圧縮、非圧縮があります。RAWにはLとSサイズがあって、サイズSは12ビットの非圧縮になります。

D810のsRAWは非圧縮のみなので、sRAWにしては容量が大きいです。RAWのLは7360×4912ピクセルで、Sは3680×2456ピクセルです。RAWとJPEGの同時記録もできます。RAWのLは、カメラ内のRAW現像ができます。AEブラケティングでの補正ステップが1/3、1/2、2/3、1、2、3ステップまで伸びていて、2、3ステップ時は、撮影コマ数が2から5コマまで設定できます。記録メディアはSDカードとコンパクトフラッシュのダブルスロットで、マイクロドライブは使えません。SDカードはUHS-I規格に対応で、CFはUDMA対応です。カード間コピーもできます。マイク端子もあります。ダイレクトアクセスのi(アイ)ボタンができて、設定の変更がしやすくなっています。シャッターユニットのレリーズテストは、約20万回をクリアーしています。D810のボディはマグネシウム合金の使用で、防塵・防滴です。別売のHDMIケーブルのHC-E1を使って、1080/60pの非圧縮の動画をHDMIに接続した外部のレコーダーに記録することもできます。

D810は新設計のミラーバランサーで、ミラーショックが抑えられています。動画撮影中にパワー絞りを使うとボタン設定で滑らかな絞り操作ができますが内蔵マイクでは音が入るので、外部マイクを使えば音を防げます。動画の露出モードのAとMの時だけ、パワー絞りが使えます。D810にはフラッシュが内臓で、ガイドナンバーは約12です。Wi-FiとGPSは内臓してないので、別売のGPSユニットのGP-1A、WR-R10/WR-T10を使う必要があります。バッテリーのEN-EL15で、CIPA規格で約1200枚の撮影枚数です。CIPA規格ではバッテリーの撮影枚数を計る時に、撮影の50%はフラッシュを発光する決まりになっています。内蔵フラッシュを発光させないのなら、約3860枚の撮影ができます。USB 3.0にも対応しています。D810の本体のみで、約880gです。D810には、AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRが付属するレンズキットがあります。付属品に、ViewNX 2 CD-ROMがあります。

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