ニコン D7500 レビュー 比較と評価

D7500

ニコンのD7500は、2015年3月19日に発売されたD7200の後継機です。

D7500の有効画素数は2088万画素で、23.5mm×15.7mmのCMOSで、ローパスフィルターレスです。画像処理エンジンはEXPEED 5です。DXのフラッグシップのD500と同じセンサーを搭載しています。

D7500のファインダーの倍率は約0.94倍で、ファインダー倍率の35mm判換算と計算に書いてある計算で、35mm判換算では0.626倍です。視野率はDXで約100%です。視度調節の範囲は-2から+1です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。アイポイントは、接眼レンズ面中央から18.5mmです。

ミラーアップ撮影時は先幕が電子先幕シャッターになるので、機構ブレが抑えられます。電子先幕シャッターのメリットとデメリットに、書いています。モニターはチルト式の3.2型で、タッチパネルが使えます。約92.2万ドットで、アイセンサーにも対応しているので、ファインダーを覗くと、モニターのインフォ画面の自動消灯もできます。

モニターはタッチAFに、タッチシャッターも使えます。ISO感度はISO100からISO51200で、1/3、1/2ステップで補正できます。減感でISO50相当、増感でISO1640000相当まで使えます。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに書いています。シャッタースピードの上限は、1/8000秒です。記録メディアはSDカード系で、ダブルスロットではなく、シングルスロットです。

連写性能は、バッファメモリーの容量が増えたので、14ビットのロスレス圧縮RAWでも、AF-Cで約8コマ/秒で50コマまでの連写ができます。AFの測距点数は51点で、クロスタイプセンサーは中央部の15点で、全ての51点でF5.6対応、中央の1点がF8対応です。

露出制御の測光方式は、D500の測光センサーでもある180KピクセルRGBセンサーで、アドバンストシーン認識システムの性能がよくなっています。D7500ではグループエリアAFが使えるようになっています。

グループエリアAFは、選択点の周囲の測距点で面で被写体を捉えるので、面で合っている限りはピントが外れません。ピントとは 点でなく面で合う実像面に書いていますが、ピントは面で合うからです。1.3×にするとDXの約1.3倍相当になるので、2倍の画角で撮影できるようになります。

この1.3×にすると、51点の測距点がファインダーの撮像範囲の周辺まで充当して使えるようになります。露出補正の補正幅は±5段で、1/3、1/2ステップで補正できます。動画性能は、4K UHDの3840×2160の30pで撮影できます。動画のファイル形式はMOV、MP4、動画の映像はH.264/MPEG-4 AVC、動画の音声はリニアPCM、AACです。

パワー絞りで、動画撮影中でもボケの制御もできます。明暗差で白飛びと黒つぶれを抑えられるアクティブD-ライティングが動画撮影中でも使えます。電子手ブレ補正も動画で使えます。4K UHD、フルHDのタイムラプス動画が自動生成できます。HDMIに同時出力もできます。内蔵ステレオマイクがあって、外部マイクも使えます。

フリッカー低減が、静止画でも使えます。D500にあるハイライト重点測光もD7500で使えるようになっています。カメラ内RAW現像が、画像に一括適用できるようになっています。カメラ内RAW現像は、カメラ内RAW現像はどんな時に使えばいいのかに書いています。

D7500になって、20種類までレンズを登録して、AF微調節の自動設定ができるようになっています。ピクチャーコントロールのオートでは、D7500が自動でその時の被写体の状況に合わせた絵作りで撮影できます。ライブビューでスポットホワイトバランスが使えるので、グレーカードを使わなくてもホワイトバランスのプリセットができます。

SnapBridgeで、スマホとBluetoothで常時接続できるようにもなっています。多重露出は加算、加算平均、比較明合成、比較暗合成があって、10枚までの画像の合成ができます。ニコンは光学式手ブレ補正はレンズ式なので、ボディには非搭載です。ニコンの一眼レフは最上位機でなくてもスポット測光に測距点が連動するので、D7500も連動して使えます。

AFの検出輝度範囲は、ISO100の常温で、-3から+19EVまであります。51点のAF測距点のうちで、中央の1点が-3EVで、他の50点が-2EVから-3EVです。内臓フラッシュはISO100でガイドナンバーが約12で、フラッシュの同調速度は1/250秒です。ワイヤレスリモートコントローラーのWR-R10を使って、電波制御でリモートフラッシュができます。

シャッターユニットの耐久性は15万回で、防塵と防滴に対応しています。Wi-Fiはありますが、近距離無線通信のNFCは非搭載です。バッテリーの撮影枚数は、EN-EL15aで、CIPA基準で、約950枚です。D7500では、Ai連動レバーの露出計連動レバーがなくなっています。

D7500の本体のみの重さが約640gなのは、モノコック構造だからで、グリップがD7200より深くなって持ちやすくなっています。D7500には、AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VRが付属のレンズキットがあります。

D7500はD500と同じセンサーを使っていることも特徴ですが、画素数が少なくなっているので、高感度耐性に配慮しているところも特徴です。画素数を増やすのではなく、1画素当たりの受光面積を拡大させることが画質の向上につながることは、デジカメで長い間言われ続けてきたことなので、D7500は画質向上で画素数を選択しなかったとして語られる機種になっています。

D7500とD7200の違いD7500とD500の違いD7500とD5600の違いも書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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