ニコン D500 レビュー 比較と評価

Nikon D500

ニコンのD500は、2009年8月28日に発売されたD300Sの正統の後継機です。D300Sの後継機は出ないと言われてきた中での待望の後継機で、D7000系統とは違って、ニコンがDX機の本腰を入れたフラグシップ機がD500です。

D500の総画素数は2151万画素で、撮像素子は23.5mm×15.7mmのCMOSのDXモデルです。画像処理エンジンはEXPEED 5で、光学ローパスフィルターレス機です。このD500が発表された時には、不意打ちをされたニコンユーザーの声が大きかったです。D5が発表されるのは規定路線だとは思っていても、まさかD500が発表されるとは思ってもいなかったニコンユーザーが多く、他のDX機を購入してしまったという声も聞きました。ニコンは35mmフルサイズのFX機に経営資源を集中させるはずで、今さらDX機のフラグシップ機を投入してこないだろうと思われていたのです。以下に続きます。


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こうしたニコンユーザーの思いを非常にいい意味で大きく裏切ったのが、D500です。D500とは何かと言えば、短く言えば、D5のDX版だと思います。D5をDX機にするとこうなるというのが、D500です。DX機では初となるボタンイルミネーションも含めて、DXのフラグシップ機としてふさわしく、D5と共通した機能も複数あります。D500のボタンイルミネーションは、D500がフラグシップ機として君臨している証でもあります。ファインダーの倍率はAPS-C相当で約1.0倍で、視野率はDXで約100%、1.3倍で約98%、アイポイントは接眼レンズ面中央からで16mmです。視度調節の範囲は-2~+1です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。

ファインダー倍率は35mm判換算で、約0.66倍です。ファインダー倍率の35mm判換算と計算に、35mm判換算のことを書いています。ファインダーは丸型で、アイピースシャッターもあります。ミラーバランサーもあってファインダー像が安定して、ブラックアウトの時間も短くなっていて、動体撮影で被写体を追いやすくなっています。液晶モニターはチルト式の3.2型で、タッチパネルに対応しているのでタッチシャッターもできます。約236万ドットで、上に約90度、下に約75度に動かせます。ライブビューはコントラストAFで、位相差AFは使えません。ISO感度は静止画での常用感度でISO100からISO51200まで使えて、拡張感度でISO50相当までの減感と、ISO164万相当までの増感もできます。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。

ISO164万相当の画質自体はかなり悪いですが、その場を残したい記録としては使えます。APS-CのDX機でISO164万まで拡大して使えるのはすごいことで、とにかく写せればいいという意気込みのISO164万相当です。動画でもISO100からISO51200まで使えて、ISO164万相当までの拡張感度も使えます。シャッタースピードは1/8000から30秒まで設定できて、1/3、1/2、1ステップに変更できます。ブレを低減できる電子先幕シャッターでは、シャッタースピードの上限は1/2000秒、ISO感度はISO51200までです。D500はDX機初のXQDカードが使えて、SDカード系も使えるダブルスロットになっています。SDXCカードは、UHS-II規格に対応しています。連写性能は、秒間コマ数がAF追従で約10コマ/秒で、連続撮影枚数は14ビット記録のロスレス圧縮RAWで200枚まで撮影できます。

D500は、1/250秒でも約10コマ/秒の連写ができます。静音連続撮影では、約3コマ/秒です。AF性能は、マルチCAM20Kオートフォーカスセンサーモジュールがあって、D4SよりAFモジュールが大きくなっています。AFの測距点数は153点あって、その中の55点はAFの選択ができます。153点はD5と同じです。D500のAFポイントは、左と右に広がって使えます。クロスセンサーは99点で、35点は選択できます。1.3倍では測距点は117点で45点で選択できて、クロスセンサーは63点で25点が選択できます。クロスセンサーは中央だけではなく、周辺にもあります。合成F値がF5.6では、153点の全ての測距点に対応しています。合成F値がF5.6以上からF8未満では、37点の測距点に対応して17点が選択できて、クロスセンサーは25点に対応です。

合成F値がF8のレンズには15点の測距点が対応して9点が選択できて、クロスセンサーは5点に対応です。D500ではAF微調節が自動設定できて、ライブビューを使った調整もできます。シングルポイントAF、ダイナミックAF、グループエリアAF、3D-トラッキング、オートエリアAFがあります。D5と同じでAF専用エンジンもあるので、それまでの共用マイコンとは違って、AFの被写体捕捉力が上がって食い付きがよくなっています。露出補正の補正幅は±5段で、1/3、1/2、1ステップに変更できます。動画機能は3840×2160の4K UHDの30pで撮影できて、29分59秒まで記録できます。HDMI出力もできます。微速度動画も4K UHDに対応していますが、最長で3分です。

アクティブD-ライティングは、フルHDとHD動画で使えます。動画のファイル形式はMOV、動画の映像はH.264/MPEG-4 AVC、動画の音声はリニアPCMです。動画撮影中の静止画撮影(アスペクト比は16:9)もできます。内蔵ステレオマイクがあって、外部マイクも使えます。静止画には、フリッカー低減機能もあります。D5と同じで、ホワイトバランスのAUTOには「AUTO 0 白を優先する」、「AUTO 1 標準」、「AUTO 2 電球色を残す」があります。背面の右上部に、AF-ONボタンがあります。AFロックオンの追従特性は、カスタマイズできます。D500でも、2点拡大機能が使えます。手ブレ補正はレンズ式ですが、フルHDとHD動画撮影では、3方向でブレを軽減する電子手ブレ補正が使えます。

RAWでは12ビットと14ビットのロスレス圧縮、圧縮、非圧縮で記録できます。RAWサイズはLとMとSから選択できますが、MとSは12ビットのロスレス圧縮に固定されます。TIFFと、RAWとJPEGの同時記録もできます。D500はニコン機なので、スポット測光とAF枠が連動して使えます。AFの検出輝度範囲は-4から+20EVで、中央の測距点では-4EV、その他の測距点の全てで-3EVに対応しています。露出制御の測光方式は、約18万画素のRGBセンサーです。D500には、内臓フラッシュはありません。フラッシュの同調速度は1/250秒です。クリップオンストロボのSB-5000が使えます。

シャッターユニットの耐久性は、約20万回です。D500のボディにはマグネシウム合金と炭素繊維複合素材のモノコック構造で、ボディーの薄さと耐久性を合わせています。防塵と防滴に対応しています。氷点下では動作環境外です。Wi-Fiと、近距離無線通信のNFCも使えます。Bluetoothも内臓しているので、アプリのSnapBridgeを使った常時接続で画像を自動転送できて、スマホから位置情報を画像に付加することもできます。スマホからのリモート撮影もできます。「スマートフォンへの自動送信」の設定を「する」と「しない」で設定できます。別売品には、ワイヤレストランスミッターのWT-7もあります。

バッテリーのEN-EL15で、CIPA(カメラ映像機器工業会)基準で約1240枚の撮影枚数です。CIPA基準の計測ではフラッシュを50%発光するので、フラッシュを使うと撮影枚数が減ります。DX機はFX機より画質が落ちると言われていますが、これは合っているようでいて、間違ってもいます。35mmフルサイズは風景撮影や標準域の撮影では抜群の高画質を見せてくれるのは確かですが、望遠域の撮影に弱い弱点があります。APS-Cサイズ相当の強みは、フルサイズではテレコンを使わないといけない画角でも画質を落さないレンズ域で撮影できることです。フルサイズでもテレコンを使えば画質は落ちて、AFの測距点数も落ちて被写体を追いづらくなります。

望遠撮影の焦点距離が長いほど、今でも、APS-C機のほうが被写体捕捉ができて高画質で撮影できます。このAPS-C機の大きな利点を考えると、D500をDX機のフラグシップ機として出したニコンは正しい判断をしたと思います。D500では、35mmフルサイズ用でもある望遠レンズを使って、航空撮影や野鳥撮影やモータースポーツなどを撮影したい場合に、特に向いています。D500は、待ちに待ったニコン渾身のDX機です。理想を言えば、D500を望遠域で、D5を標準域で使うことです。D5とD500は、兄弟機としての性格があります。D500には、USB3.0の端子もあります。D500の本体のみの重さは、約760gです。別売品に、マルチパワーバッテリーパックのMB-D17があります。

D300Sの後継機として本腰を入れてきたD500を見ると、ニコンはFX機だけではなく、DX機にも今後も力を入れていく決意が見て取れます。別売のACアダプターのEH-5bもあります。D500のキットレンズは、AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VRです。D500とEOS 7D Mark IIの違いD500とD7200の違いD500とD750の違いD500とD810の違いD500とD5の違いに、違いを書いています。

D500とK-1の違いD500とK-3 IIの違いD500とEOS 5D Mark IIIの違いD500とEOS 6Dの違いも書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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