ニコン COOLPIX S6600 レビュー 比較と評価

ニコン COOLPIX S6600

ニコンのCOOLPIX S6600は、S6500の後継機です。S6500の発売日が2013年2月7日でS6600が2013年8月29日なので、半年くらいで新モデルが出てきました。コンデジでは半年くらいで次々に新機種が出てきて、しかも、後継機になってもそんなに機能が違わない機種もあります。そんな中で、S6600は半年で新機種を出してくるだけあって、ニコンのコンデジでも面白い機種になっています。スマホに押されているエントリーコンデジ機の中、スマホにはない機能とスマホの魅力を合わせたエントリーコンデジの開発が必要になっていますが、S6600はその中のニコンの1つの答えだと思います。

S6600とS6500の最大の違いは、S6600にバリアングル液晶モニターが搭載されたことです。バリアングル液晶モニター搭載機は、どの機種もコンデジとしては厚めで重い機種が当たり前になっています。コンパクトで薄いS6600でバリアングル液晶モニターを搭載したことに、エントリーコンデジとしての大きな意味があります。バリアングル液晶モニターは、液晶画面を裏返しにできるので、傷や汚れを防げる利点もあります。そのS6600の液晶モニターも使ってできる操作が、ジェスチャー操作です。S6600の魅力は、薄くコンパクトなのにバリアングル液晶モニターと、ジェスチャー操作の2つが大きいです。

S6600のジェスチャー操作はリモートコントロールができる機能で、スマホのリモート操作の簡易版のようなものです。液晶モニターの左下がWの広角ズーム、右下が望遠ズーム、左上が動画、右上が静止画撮影で、マークが表示されています。その方向に手のひらの動きのジェスチャー操作で、S6600を操作できる機能です。ジェスチャー操作で動画と静止画撮影をすると、約3秒のカウントダウンの後で撮影が始まる仕組みです。バリアングル液晶モニターで角度や向きを調節できるので、それでジェスチャー操作がやりやすくなっています。ジェスチャー操作とバリアングル液晶モニターは、相性がいいです。ジェスチャーモードは、オート撮影モードの他、ポートレート、夜景ポートレート、ベストフェイスモードで使えます。

S6600のジェスチャー操作は、自分撮り用の簡単メモみたいにも使えます。ジェスチャーによる手のひらの動きがいつも正確に検出されるわけではないですが、こういう機能を搭載してくるニコンには攻めの姿勢を感じます。S6600には美肌効果とメイクアップ効果があって、美肌、クマ軽減、小顔、ホワイトアイ、ビッグアイ、歯のホワイトニング、肌トーンアップ、チークの8つの美肌効果とメイクアップ効果があります。スマホのアプリにも、写真を美肌にするアプリがあります。スマホのアプリよりもS6600の機能を使うことで、コンデジの魅力を引き寄せたいのだと思います。この美肌とメイクアップ効果を見ても、S6600は自分撮りをしてSNSにアップロードする女性をターゲットにした機種でもあります。

S6600は、裏面照射型CMOSセンサーです。コンデジにしてはノイズ耐性がある内閣総理大臣発明賞を受賞したソニー製の裏面照射型CMOSセンサーを、S6600でも使っています。S6600は、パソコンから充電できるUSB充電機能もあります。前機種のS6500のレンズは35mm判換算で25mmから300mm相当で広角側の開放F値がF3.1で、望遠側の開放F値がF6.5でしたが、後継機のS6600もレンズの焦点距離は同じですが、開放F値がF3.3とF6.3になりました。

S6600はS6500よりも広角側の開放F値が少しだけ暗くなって、望遠側の開放F値が少しだけ明るくなりました。S6500は3型の液晶モニターでしたが、S6600はバリアングルになって2.7型になりました。S6500もS6600も、どちらも約46万ドットです。S6600にS6500にはなかったはHi 1のISO感度の6400相当があるのも、裏面照射型の撮像素子のノイズ耐性の良さがあらわれています。S6600もS6500も撮影枚数は約150コマなので、同じバッテリーの持ちです。Wi-Fiの無線LAN機能があるのも、S6600もS6500も同じです。

ニコン COOLPIX S6800のレビューと比較に、後継機の記事を書いています。

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