ライカのモニターレス機の背景

ライカのモニターレス一眼

ライカのデジタル一眼には、フィルムからデジタルになったのに、ボディに液晶モニターが一切ない機種があります。これは、デジカメの歴史から考えても、非常に興味深いものです。以下に続きます。


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液晶モニターがカメラに搭載されたことは大きな衝撃で、これが、フィルムからデジカメに代わる大きなきっかけになりました。

フィルムからデジカメに大きく変わるきっかけになったのはカシオのQV-10です。QV-10は1994年に発表されたもので、液晶モニターがあることで、デジカメが普及する大きな流れを作りました。

QV-10は、世界で初めて、ボディ背面の液晶モニターで撮影画像を確認できた機種でした。フィルム時代には、現像するまで、実際に撮った写真が、本当に撮れていたのかの確認もできませんでした。

デジタル画像でのカメラ機は、QV-10以前にもありましたが、ただ単に、撮影結果がフィルムからデジタルに切り替わっただけでは、フィルム時代からデジタル時代に切り替わるほどの大きな衝撃はありませんでした。

フィルムとデジタルの大きな違いは、撮影画像がその場で確認できることだったのに、QV-10以前は、撮影画像がデジタルで撮れればいいということに注視していました。

液晶モニターが背面に採用されてその場で撮影画像が確認できるQV-10の登場は、QV-10発売の1995年がWindows95が出てきた年と重なったこともあって、デジタル写真の重要性が増していった時期でした。

デジカメとは、まず、何よりも、フィルムとは違って、モニターで画像を確認できることが大きな注目を浴びたものだったのです。

その液晶モニターが、ライカのデジタル一眼にはありません。これは、技術的に難しいからモニターがないわけではなく、意図的にモニターをなくしているのが面白いところです。

ライカのカメラは、フィルムライクなカメラをデジタル時代にも提供するものにもなっています。この理由は、スマホのカメラが普及したことにあります。

今では、撮影画像を確認することが、スマホでできるのは当たり前で、スマホで確認しながら撮影できるリアルタイム撮影では、デジタル効果を確認しながらの撮影もできます。

スマホのディスプレイはデジカメのモニターより大きいこともあって、液晶画面での撮影はスマホのほうが見やすくて、撮影しやすくなっています。

QV-10で大きな衝撃となった液晶画面での画像確認は、今では何の衝撃でもなく、さらにスマホのほうが便利になっているのです。

ここに、本来のフィルムカメラに戻る余地が生まれたと見ることができます。それが、ライカのデジカメの液晶モニターがない機種の登場です。

わざと液晶モニターをなくして、フィルムの頃に戻ったようなデジカメにして、普段はフィルムライクな撮影ができます。しかし、実際には、その液晶モニターがないデジカメであっても、Wi-Fiがあるので、スマホとの通信はできます。

液晶モニターがないライカのデジカメでも、スマホとの通信で画像確認も、ライブビュー撮影もできます。液晶画面で確認して撮影したいならスマホと通信して、普段は、フィルムカメラ時代のライカのような撮影ができるわけです。

液晶モニターがない機種の登場も、スマホとの通信機能があってこそです。その通信機能によって、液晶画面が担保されているからこそ、思い切って、デジカメのボディ自体からは液晶モニターをなくせています。

デジカメとは違って、撮影画像がその場で確認できないカメラで撮影したい需要は、チェキにも見て取れます。

ライカのデジタル一眼は、非常に高価で、100万円くらいするので、元々が販売台数が多くなく、フィルムライクな機種で訴求することも、ライカらしい戦略になっています。

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