ライカM-P レビュー 比較と評価

LEICA M-P

ライカ M-P(Typ 240)の有効画素数は2400万画素で、CMOS センサーのサイズは約35.8 × 23.9mmで35mmフルサイズセンサーです。画像処理エンジンは、LEICA MAESTRO(ライカ・マエストロ)です。ブライトフレームファインダーの倍率は0.68倍で、ピント合わせはフォーカシング測距枠でのピント合わせで、スプリットイメージ、二重像合致式です。LED照明のブライトフレームで、ブライトフレームの採光窓はありません。

16mmから135mmの全てのレンズで、距離計と連動します。ブライトフレームとフォーカシング機構との連動で、自動的にパララックスが補正されます。ライカ M-Pの液晶モニターは3.0型の約92万ドットで、モニターのカバーにサファイアガラスを使っています。ISO感度の基本感度はISO200からISO6400の1/3 段ステップで、拡張感度でISO100が使えます。ライカ M-PのPull 100はISO感度の基本感度を引き下げるpull downの意味で、拡張感度のことです。

シャッタースピードの上限は静止画と動画のどちらも1/4000秒で、フラッシュの同調速度は1/180秒です。記録メディアはSDカードです。ライカMよりバッファメモリーの容量が2倍の2GBになって、連写の秒間コマ数は約3コマ/ 秒で、連続撮影枚数は最大で12コマです。露出補正の補正幅は±3段で、レンズ一体型のコンデジの高級コンパクト機並みです。動画はフルHDの1920x1080で撮れて、VGAでは30fpsで撮れます。動画のファイル形式はMOVで、動画の映像はMotion JPEG、内臓マイクはモノラルです。

マイクアダプター端子があるので、マイクアダプターセットでステレオ録音もできます。ライブビュー画面での被写体を最大で10倍にまで拡大するフォーカスエイドの機能と、ピント面の輪郭を色で強調するフォーカスピーキング機能の2つが新規に追加しています。手ブレ補正機能は内臓していません。色空間は、Adobe RGBとsRGBがあります。AFの検出輝度範囲は、ISO 200でEV0から20です。ホットシューがあるので、別売のフラッシュが使えます。

ライカ M-Pのボディはマグネシウム合金と真鍮で、ラバーシールによる防塵と防滴もあります。ライカ M-Pには、ライカMにはなかったフレームセレクターがあります。ライカ M-Pには、Adobe Photoshop Lightroomが無償でダウンロードできる権利もあります。本体のみの重さは、バッテリーも含めて約680gです。ライカ M-Pは機能面では基本的にライカMと同じですが、フレームセレクターやフォーカスエイド、フォーカスピーキングの新機能の他にも、ライカMとのデザイン面の違いもあります。

ライカ M-Pはボディ前面のライカの赤いロゴをなくして、ボディのトップに筆記体のロゴを配置しています。そういうライカ M-Pのデザインに惹かれるかどうかも合わせて、ライカ M-Pを購入するかが決まってきます。普段はRAWで撮影することが多くても、ライカ M-PはJPEGでの撮影もお薦めです。ライカ M-Pのフィルムモードの効果はJPEGの時だけ使えて、RAWでは使えません。ライカのモノクロの味わいのある写真も、JPEGのフィルムモードで使えます。元々の35mmフィルムのライカのレンジファインダーカメラは、小型で使いやすいカメラとして使われていました。本来の35mm判のライカのことを思うと、JPEGでその瞬間を切り取る撮影はライカそのものであるとも言えると思います。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


スポンサーリンク

関連記事