FUJIFILM X30 レビュー 比較と評価

富士フィルム X30

フジフィルムのFUJIFILM X30は、2013年2月23日に発売されたFUJIFILM X20の後継機です。FUJIFILM X30の有効画素数は1200万画素で、撮像素子のサイズは2/3型のX-Trans CMOS IIで、裏面照射型のCMOSです。裏面照射型CMOSは、従来の表面照射型よりも高感度時のノイズ処理が改善したCMOSです。ローパスレスで像復元処理での回折現象の改善の機能もあるので、解像度を重視した画質になっています。画像処理エンジンは、EXR Processor IIです。FUJIFILM X30を購入するかを決める時の悩む大きな理由に、2/3型の撮像素子があります。APS-C以上の撮像素子の機種ではレンズも含めると重くサイズも大きくなるためにマイクロフォーサーズがありますが、マイクロフォーサーズもレンズを入れたシステム全体ではレンズ一体型よりもかなり大きくなります。

1/2.3型や1/1.7型よりも画質がよくてボケも得られる機種として2/3型は支持されてきましたが、1型のレンズ一体型の機種が出てきたことをどう考えるかです。マイクロフォーサーズでも望遠レンズも入れたシステム全体では重い、1/1.7型以下の機種よりも画質のいい機種で2/3型を選ぶのは、マクロ性能の強さや、1型のレンズ一体型コンパクト機のようにコンパクトな中にレンズを詰め込みすぎない利点などがあります。FUJIFILM X30のレンズは28mmから112mm相当で、実質の焦点距離は7.1mmから28.4mmです。ズームリングの回転で、ズームをすることができます。開放F値は、広角端でF2.0、望遠端でF2.8です。広角端のF2.0も魅力ですが、望遠端でもF2.8なのが大きな魅力です。

FUJIFILM X30の望遠端は実質で28.4mmでF2.8のレンズなので、背景をボカすこともできます。ただし、FUJIFILM X30の望遠マクロは、レンズの先端から被写体まで約50cmまで離れないとピント面が合いません。広角端のマクロは、スーパーマクロでレンズの先端から被写体まで、約1cmまで寄れます。FUJIFILM X30は、できるだけ画質の劣化を抑えたデジタル処理の超解像の2倍ズームも使えます。手ブレ補正は光学式のレンズシフト式で、3.0段分の補正効果があります。レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割に、段数のことを書いています。FUJIFILM X30は光学ファインダーからEVFになって、0.39型の有機ELファインダーで約236万ドットです。

EVFになって、視野率が約100%になりました。EVFは、100%の視野率が光学ファインダーよりも簡単に実現できるのが魅力です。ファインダー倍率は、35mm判換算で0.65倍です。35mm判換算で0.65倍の倍率は、APS-C機のエントリー一眼レフの光学ファインダーよりも高倍率で迫力があるファインダーです。EVFは、アイセンサーに対応しています。視度調整の範囲は、-4から+2です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。アイポイントは、接眼レンズの最後尾から約17.5mmです。液晶モニターは3.0型の約92万ドットで、チルト式で動かせます。

モニターのアスペクト比は、3対2です。ISO感度はISO100からISO12800で、感度AUTO制御で、基準ISO感度、上限ISO感度、低速シャッター速度限界の設定ができます。撮影モードには絞り優先AE、シャッタースピード優先AE、マニュアル露出もあります。シャッタースピードの上限は1/4000秒ですが、開放絞りでは1/1000秒で、小絞りで1/4000秒が使えます。FUJIFILM X30はレンズシャッターなので、シャッタースピードの上限があります。そのことは、レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いとはにも書いています。記録メディアはSDカードで、内蔵メモリーは約55MBです。連写の秒間コマ数は約12コマ/秒で連続撮影枚数は18コマまで、約3コマ/秒では連続100コマまで撮影できます。

前後撮り連写の機能もあります。AFの測距点数は49点で、位相差画素を組み込んでいる像面位相差AFがあるインテリジェントハイブリッドAFで、コントラストAFと位相差AFが使えます。位相差AFは速度に優れて、コントラストAFは精度に優れるAF機能です。露出制御の測光方式は、256分割測光です。起動時間は約0.5秒、撮影間隔は約0.3秒、シャッタータイムラグは約0.01秒です。露出補正の補正幅は、静止画で±3段、動画で±2段です。FUJIFILM X30のボディ右上部には、露出補正ダイヤルがあります。動画機能は、1920×1080のフルHDで60フレーム/秒で撮影できて、動画撮影中の光学ズームも使えます。動画のファイルはMOV形式、動画の映像はH.264、動画の音声はリニアPCMのステレオ音声です。

マイクは、外付けステレオマイクロホンのMIC-ST1が使えます。デュアルリングで、レンズの絞り値とシャッタースピード、フィルムシミュレーションの設定変更もできます。フィルムシミュレーションには、PROVIAのスタンダード、VELVIAのビビッド、ASTIAのソフトがあります。フジフィルムの機種を使うのは、フィルムメーカーとして世界を牽引してきたその色再現性を使える魅力があります。フィルムシュミレーションには、クラシッククロームもあります。フィルムシミュレーションブラケティングをすることもできます。他にも、インターバルタイマー撮影、多重露出もできます。スマホdeチェキがあれば、印刷することもできます。

他の機能として、フォーカスピーキング機能でのピント面の確認、ホワイトバランス微調整機能もあります。レンズ操作で電源が入るのは、X20と同じ機能です。記録画素数の縦横比には、4対3の他に、3対2、16対1、1対1があります。RAW撮影にも、もちろん対応で、FUJIFILM X30専用のSILKYP IXで現像もできます。ポップアップ式の内臓フラッシュもあって、ホットシューもあるので、別売のEF-X20、EF-42、EF-20が使えます。スーパーiフラッシュ機能で、背景の白とびや黒つぶれを防いで、自然な発光にできます。Wi-Fi機能もあるのでスマホからのリモート操作もできて、スマホから位置情報を取得する機能もあります。

FUJIFILM X30は、マグネシウムボディです。リモートレリーズのRR-90も使えます。X100Sと同じバッテリーのNP-95で、CIPA基準で約470枚の撮影枚数です。充電器が付属していないですが、マイクロUSBで充電することができます。本体のみの重さは、約383gです。ボディの色は、ブラックとシルバーがあります。

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