FUJIFILM X-T2 レビュー 比較と評価

富士フィルムのX-T2

FUJIFILM X-T2は、2014年2月15日に発売されたX-T1の後継機です。X-T2の有効画素数は約2430万画素で、23.6mm×15.6mmのAPS-Cサイズ相当のX-Trans CMOS IIIです。光学ローパスフィルターがないので、モアレや偽色が少なくなっています。ローパスフィルターレスのなしとありの決定的な違いに、ローパスフィルターのことも書いています。X-Trans CMOS IIIで読み出し速度が上がって、画像処理エンジンはX-Processor Proで処理速度も高速化しています。

EVFは0.5型の有機ELの約236万ドットで、視野率は約100%です。アイポイントは接眼レンズの最後尾から約23mmで、視度調整の範囲は-4から+2です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。ファインダー倍率は、35mm判換算で0.77倍相当です。EVFにはアイセンサーがあります。EVFの表示には倍率が最大のフル、フルよりも情報表示ができるノーマル、フォーカスピーキング、デジタルスプリットイメージの表示もできる2画面表示があって、フルとノーマルではバーティカル表示で縦撮りに合った自動回転ができます。

EVFの表示は60フレーム/秒ですが、BOOSTモードでは100フレーム/秒です。X-T1は54フレーム/秒でした。液晶モニターは3.0型の3対2の約104万ドットで、3方向に動かせるチルト式です。ISO感度は、常用感度はISO200からISO12800で補正幅は1/3段ステップです。拡張感度では、ISO100からISO51200まであります。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。

シャッタースピードはメカシャッターで1/8000秒でバルブ撮影で60分、電子シャッターでは1/32000秒まで使えます。電子シャッターではメカシャッターの4倍ですが、動体撮影で被写体が歪むローリングシャッター現象があります。グローバルシャッターとローリングシャッターの違いとはに書いています。記録メディアはSDカード系のダブルスロットで、UHS-Ⅱに対応しています。連写性能は、AF追従で8コマ/秒、別売のパワーブースターグリップ装着でBOOSTモードにすると、11コマ/秒です。ライブビューで5コマ/秒、電子シャッターで14コマ/秒です。

ブラックアウト時間が短縮しています。AFは像面位相差AFとコントラストAFがあって、像面位相差AFのエリアが拡大していて、測距点は91点です。AF-Cの動体性能も上がっています。被写体の特性に合わせて、被写体保持特性、速度変化特性、ゾーンエリア特性の3つで設定できるようになっています。ボディ背面にはフォーカスレバーがあって、8方向に動かせます。AF-Cでの追従性設定ができるAF-Cカスタム設定があって、あらかじめの5つの規定値から選択できます。

瞳AFもあります。露出補正の補正幅は±5段で1/3EVステップで補正できて、動画撮影では±2段です。動画性能は4Kの3840×2160の29.97pで、ビットレートは100Mbpsで本体だけでは約10分まで撮影できます。4K動画は入力解像度が5120x2880で出力解像度が3840x2160で1.17倍のクロップで凝縮していて、シャギーやモアレが少なくなています。動画撮影でもフィルムシュミレーションが使えます。HDMIの同時出力ができて、液晶モニターとEVFに同時出力できます。

4K動画でのHDMIクリーン出力ができて、外部レコーダーに非圧縮画像を記録できます。4KはLogガンマのF-Logが選択できます。録画している時に、にマイクレベルの調整もできます。X-T2のボディ上の動画ボタンはなくなって、動画専用モードになっています。動画のファイル形式はMOV、動画の映像はMPEG-4 AVC/H.264、動画の音声はリニアPCMのステレオです。USB3.0とマイク用端子もあります。シャッターボタンの半押しAFと半押しAEの設定をオンとオフにできます。

X-T2はボディ内手ブレ補正は非搭載なので、手ブレ補正機能付きレンズを使います。非圧縮の14bit RAWで記録できます。AFは-3EVでも使えます。露出制御の測光方式は256分割測光です。フラッシュは内臓ではなく、ホットシューがあります。フラッシュの同調速度は1/250秒以下です。シャッターユニットの耐久性は約15万回で、ボディはマグネシウム合金で防塵と防滴に対応して、氷点下10度まで動作環境内で使えます。Wi-Fiが内臓しています。

バッテリーのNP-W126SでCIPA基準で約340枚の撮影枚数で、USB充電に対応しています。別売の防塵と防滴に対応の縦位置パワー・ブースター・グリップのVPB-XT2は、2個のバッテリーが装着できます。そのグリップに本体の1個とで3個使えて、約1000枚の撮影枚数になります。グリップの三脚穴は光軸上にあります。グリップにはNORMALとBOOSTのスイッチがあって、BOOSTモードでX-T2の連写性能やEVF表示性能、4Kの記録時間が10分から30分に伸びるなども、グリップを使ったほうがX-T2の性能をさらに発揮して使えます。

縦位置グリップはバッテリーチャージャーとしても使えるので、ACアダプターで2個のバッテリー充電ができます。付属のACチャージャーとUSB充電も合わせて、4個のバッテリーの同時充電もできるので、グリップがあったほうがバッテリー充電も高速化できます。縦位置グリップには3.5mmのヘッドフォン端子もあります。SDカードのカバーとバッテリーのカバーには、ロック機構が付いています。

パソコンに画像転送できるFUJIFILM PC AutoSaveにも対応しています。忘れがちなのはフィルムシュミレーションで、フジフィルムの色再現はフィルムメーカーとして世界を牽引してきただけあって、独自の色再現性があるので、このフジフィルム色が使えるのもX-T2の魅力です。モノクロのフィルムシュミレーションのACROSSが静止画に加えて、4K動画でも使えます。X-T2の本体のみの重さは、約457gです。FUJIFILM X-T2には、XF18-55mmF2.8-4 R LM OISが付属のレンズキットがあります。

X-T3のレビューと比較

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