デジタル写真時代の簡単な写真整理術

デジタル写真時代の写真整理

デジタル写真時代になって、写真整理で非常に悩んでいる声をかなり聞いてきました。この問題で、デジタル写真整理をするための職業もできて、ビジネスにもなっています。問題なのは、デジタル写真では枚数が圧倒的に増えたことです。それに加えて、フィルムの時には現像ごとに36枚の写真を個別に分けていたのに、デジタル写真は何もしないと未整理の写真が溜まっていく一方です。

その結果、1000枚撮っても記録メディアからフォルダに写しただけでは、何が写っていたかを後から参照できなくなります。さらには、1万枚以上あるのに、ただ1つのフォルダに入れているだけなら、なおさら、あの時の写真はどこにいったかと分からなくなります。家族で撮った写真も、あの場所で撮った写真は、あの夕焼けが綺麗だった写真は、せっかく流し撮りで撮ったのに、などが分からなくなっているのです。

こういうことが起きるのは整理してないからですが、整理しないのは面倒だからしないのです。そうであれば、面倒ではないデジタル写真整理をすればいいです。こういうデジタル写真整理をする時に、きっちりと、フォルダごとに年月日と場所と被写体に時間帯などで分けていたら、結局、面倒になってまた整理しなくなってしまいます。

几帳面になると、SDカードにまで、桜1とか桜2とかのシールまで貼って、撮影地で前もって分けることになります。デジタル写真整理が面倒なのが、さらに面倒になってしまいます。まず、フォルダ分けでは、カメラの機種の名前でフォルダ分けします。これで1度目のフォルダ分けで、このカメラフォルダは一回分けたら、もうあとは何もしなくていいです。

その機種の中に入れるフォルダ分けで、非常に簡単なのは、家で撮った写真ならば、「家で」などのフォルダを作って、その中に家で撮った写真を全て入れておくことです。これで、2度目のフォルダ分けです。「家で」のフォルダは1度作ればもう作らなくていいので、その1度で終わりです。カメラ機種がAなら「A」-「家で」の2回のフォルダ分けが最低限の簡単なフォルダ分けで、この2回で終わりです。

この写真整理フォルダは、分かりやすいように、ピクチャのフォルダの中に入れておくといいです。もちろん、容量が大きくなったら、別売のHDDなどに保存しておきます。フォルダを日付で管理する場合もありますが、それは効率が悪いです。デジタル写真には、フィルムとは違って、撮影日も時間も秒まで記録されているので、それを見ればすぐに分かるからです。

フィルムの時にしていた撮影日付に時間の整理は、それを書かないと分からなかったからで、今のデジタル写真では写真ごとのプロパティで、1枚1枚の撮影日付などの写真の内容が確認できます。こうやって、デジタル写真で確認できることはそれに任せて、確認できないことだけをフォルダ分けして整理すると楽になります。デジタル写真になっても、プロパティでは撮影地は分からないので、大雑把な撮影地ごとのフォルダを作っておくだけで、簡単に整理できます。

ここまでは、レンズ一体型のことです。レンズ交換式の場合には、50mmF1.4で撮った家の写真なら、「家で 50mmF1.4」など個別のレンズ名を入れて、同じ焦点距離とF値のレンズを持っているならメーカー別にも分けておくと、レンズ別にも簡単に見られます。詳細に分けるのはここくらいまでにしておかないと、結局、面倒になってまた写真整理しなくなると、デジタル写真の山に埋もれて、再び分からなくなります。

動物園での写真なら、カメラ別のフォルダ内に○○動物園というフォルダを作って、そこにそのカメラでのそこの動物園の写真を全て入れておきます。桜の写真なら、「○○の桜+西暦」とフォルダ分けしておくといいです。デジタル写真の簡単整理術は、カメラのフォルダの中に、単純にどこで撮ったのかのフォルダを作って、その中にそこで撮った全ての写真を入れておくようにすればいいです。

パソコンに入れたデジタル写真は、もう見ることはないのなら、それはかなり困った状態です。フィルムの時にはよく写真を振り返っていたのなら、さらに問題です。フィルムの時の印刷の紙写真よりも、本来はデジタル写真のほうが、あとで参照しやすいからです。それは、デジタル写真のほうが容易に写真整理ができるし、閲覧性にも優れているからです。

デジタル写真なら、1万枚あっても、ここにある大雑把なフォルダ分けでもあとで十分に参照できて、見返す頻度はフィルム時代よりは多くできると思います。閲覧性が上がっているのは、フィルム時代よりも閲覧できる機会が身近に増えているからです。フィルム時代よりも遥かに簡単で大きな画面で、より綺麗に見られるのがテレビ閲覧です。

SDカードにコピーした写真を大画面テレビに映して、家族や友人や親戚などの大勢と一緒に見られるのは、デジタル写真世代の閲覧性がフィルム時代よりも優れているからです。パソコンで保存したからといっても、パソコンで見る必要もありません。パソコンで大雑把でも整理していると、こういうデジタル時代の優れた閲覧性であるテレビ閲覧も簡単にできるようになります。

もちろん、コピーしても劣化しないデジタル写真の特性が、この閲覧性を上げていることもあります。そして、このデジタル写真の優れた閲覧性を存分に発揮するために必要なのが、写真整理です。結局、どこにあるのか分からなくなる写真の山なら、デジタル写真時代の優れた閲覧性も発揮できなくなるからです。

フィルム時代に写真店からもらったアルバム帳の時にはよく写真を見返していたのに、パソコンに入れた写真はいちいち面倒で見なくなったのは、カメラごとのフォルダにさえ分けて写真整理していないこともあります。ピクチャのフォルダに全ての写真を移しているだけで、何の写真か分からなくなっていることもあります。アルバムごとに分けられた紙写真は、実際には写真の枚数が限られるので、デジタル写真よりは、閲覧性は相当に劣っています。

さらに問題なのは、デジタル写真をパソコンにさえ移していないことです。スマホで写真を撮ったら撮りっ放しで、スマホの中にデータとして保存しているだけのことはよくありますが、スマホ写真であっても、パソコンに移しておいたほうが、整理しやすくて閲覧性も上がります。デジタル写真になってからフィルム時代と違って、撮るだけとって、パソコンに保存してそれで終わりで、写真を振り返ることがなくなったのは、大雑把な整理もしてないからです。

まずは、家で撮った写真を「カメラフォルダ」-「家で」の中に全て入れることから始めればいいですが、あとからすると面倒になるので、撮ったその日か、どこで撮ったか覚えている間に記録メディアからフォルダに入れて大雑把に整理するようにしないと、ごちゃまぜ写真の山になります。このデジタル写真整理術は、これでビジネスになっているくらいなので、もっと詳細にきっちりと整理しないといけないと言われることがあったとしても、そんなことを聞いていると、ますます、写真整理から遠ざかってしまうことがあります。

ここに書いてある大雑把な写真整理すらしていないからごちゃまぜ写真になるわけで、ここにある大雑把なフォルダ分けでも、1万枚以上あっても、あとで参照するための閲覧性ができるフォルダになります。

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