Canon PowerShot N100 レビュー 比較と評価

キヤノン PowerShot N100

キヤノンのPowerShot N100は、総画素数は約1330万画素で、撮像素子は1/1.7型のCMOSです。コンデジのエントリー機のセンサーは1/2.3型なので、1/1.7型のPowerShot N100はコンデジの高級機と同じです。画像エンジンは、キヤノンの最新のDIGIC6です。レンズの焦点距離は24mmから120mm相当で、実質の焦点距離は5.2mmから26mmです。レンズの明るさの開放F値は、広角端でF1.8で望遠端でF5.7です。広角端のF1.8は、高級コンパクト機並みのレンズの明るさです。

PowerShot N100には、ボディ背面の液晶モニターの上に、もう一つのカメラのストーリーカメラがあります。通常のカメラとストーリーカメラの両方で撮ったデュアルフォトとデュアルムービーで、目の前の写真と動画に加えて、ストーリーカメラで撮影者の写真と動画も一緒に撮れます。背面の液晶モニターの右上にあるストーリーハイライトボタンを押せば、静止画と動画が印象的なストーリームービーになります。マクロ撮影は、広角端でレンズ先端から被写体に約3cmまで寄れます。

PowerShot N100のプログレッシブファインズームは、記録画素数のLのラージでも10倍の240mm相当までズームできます。プログレッシブファインズームは1300万画素の余った画素数を使ってズームする機能なので、記録画素数が少ないほどズーム倍率が高くなります。デジタルテレコンは、約1.5倍と2倍が使えます。デジタルテレコンは広角側が望遠側に移動するので、PowerShot N100のデジタルテレコンの2倍なら48mm相当ののF1.8で使えて、シャッタースピードが稼げます。

PowerShot N100の液晶モニターは、3.0型液晶の約92.2万ドットです。約92万ドットは、コンデジの高級コンパクト機並みのドット数です。90度に動くチルト式の液晶モニターで、タッチパネル対応なのでタッチシャッターも使えます。露出補正の幅は±2段なので、エントリーコンデジ並みの補正幅です。ISO感度は、ISO80からISO6400まで使えます。シャッタースピードの上限は、1/2500秒です。静止画の直前の4秒間の動画と写真が撮れるプラスムービーオートも使えます。

PowerShot N100のクリエイティブショットは、色と光と構図の3つを自動で構成して、6種類の写真を撮影できる機能です。背景ぼかし機能もあって、弱、中、強に切り替えができます。オート機なので、レンズの絞り優先、シャッター優先にマニュアル露出もできません。光学式の手ブレ補正は、望遠端の補正効果は2.5段です。動画撮影時には、5軸手ブレ補正が使えます。マルチシーンISには、流し撮りIS、静止画と動画時の手ブレ補正の両方に効果的なハイブリッドIS、三脚IS、望遠時に有効なパワードIS、動画撮影に強いダイナミックISがあります。

PowerShot N100は、AFロックと露出のAEロックも使えます。SDXCメモリーカードは、UHS-1対応です。静止画圧縮率はスーパーファインとファインの2つで、ファイン以下のスタンダードはありません。フルHD動画は1920×1080で、フレームレートは30fpsです。動画中の光学ズームは使えます。Wi-Fi機能があるので、スマホからのリモート操作もできます。近距離無線通信のNFC機能もあります。GPSモバイルリンクで、写真に位置情報を追加できます。

PowerShot N100はNB-12Lのバッテリーで、エコモードで約460枚の撮影枚数です。本体のみで約252グラムです。PowerShot N100はストーリーカメラの機能が注目されていますが、画質も重視ししていてエントリーコンデジよりも上の1/1.7型のセンサーや最新のDIGIC6、開放F値のF1.8の明るさで、写真そのものの質も重視している機種です。楽しく思い出に残る写真や動画を手軽に綺麗な写真が撮れるコンデジを購入する時に、PowerShot N100は選択肢に入ります。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

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