Canon PowerShot G7 X Mark Ⅱ レビュー 比較と評価

PowerShot G7 X Mark Ⅱ

キヤノンのPowerShot G7 X Mark IIは、2014年10月3日に発売されたCanon PowerShot G7 Xの後継機です。G7 X Mark Ⅱの有効画素数は約2010万画素で、センサーは1.0型の裏面照射型CMOSです。裏面照射型は、それまでの表面照射型よりも高感度時のノイズが軽減したセンサーです。画像処理エンジンは、最新のDIGIC 7を搭載しています。G7 X Mark Ⅱの大きな特徴は、DIGIC 7を搭載したことによる画質も含めた機能の向上です。焦点距離は24mmから100mm相当で、実質の焦点距離は8.8mmから36.8mmです。レンズが最も明るい開放F値は、広角端でF1.8、望遠端でF2.8です。

最短撮影距離時の撮影範囲は、3対2で広角側で94×63mm、望遠側で150×100mmです。絞り羽枚数は、9枚羽根絞りです。マクロ性能は、レンズの先端から被写体まで、広角端で5cm、望遠端で40cmです。できるだけ画質の劣化がないプログレッシブファインズームでは、約500万画素では408mm相当までズームできます。倍率が約1.6倍と約2.0倍のデジタルテレコンも使えます。デジタルテレコンとはに、デジタルテレコンが便利に使えることを書いています。G7 X Mark Ⅱは画像処理エンジンの更新もあって、ISO1600は前機種のG7 XのDIGIC 6機のISO800の輪郭部のエッジノイズと同程度まで少なくなっています。

光学手ブレ補正のマルチシーンISで、静止画で、CIPA基準の望遠端で4段の補正効果があります。レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割に、段数のことを書いています。液晶モニターは3.0型の約104万ドットの3対2のチルト式で、上に180度に加えて、下にも45度に動かせて使えるようになっています。タッチパネルも使えます。2方向に対応した電子水準器も使えます。モニターの表示速度が上がっているので、特に、動体撮影で以前よりは使えるようになっています。ISO感度は、ISO125からISO12800まで使えます。シャッタースピードは1/2000秒から30秒までで、バルブ撮影もできます。

バルブ撮影では、ISO感度はISO3200までで、256秒までです。記録メディアは、SDカード系です。連写性能は、AF固定で約8枚/秒で、30枚まで連写できます。AFの測距点数は31点で、画面の四隅以外に測距点が広がっていて使えます。DIGIC 7になって、DIGIC 6よりAFの捕捉性能が向上しています。AFは、背景が白で被写体も白の背景同色のピント合わせが苦手ですが、DIGIC 7はDIGIC 6よりもその場面でのAFも合わせやすくなっています。露出補正の補正幅は、±3段で1/3段ステップです。動画は、フルHDの1920×1080の60fpsの約35Mbpsで撮影できます。動画中の光学ズームも使えます。

動画のファイル形式はMP4、動画の映像はMPEG-4 AVC/H.264、動画の音声はMPEG-4 AAC-LCのステレオです。マニュアル動画では、シャッタースピードの1/8秒までの設定ができます。タイムプラス動画では、撮影間隔のシーンが、シーン1から3まであって、被写体によって選んたタイムプラス動画にできます。ステレオのスピーカーと、HDMIミニコネクターもあります。G7 X Mark Ⅱには、キヤノンのコンデジで初のピクチャースタイルがあって、ダウンロードでプリセットの追加もできます。カメラ前面に切り換えレバーがあって、ISO感度などを設定できます。

G7 X Mark Ⅱには、キヤノンのコンデジで初のオートライティングオプティマイザもあって、逆行時に自動補正で撮影できます。MF拡大機能では、5倍と10倍の拡大表示ができます。オートNDフィルターもあって、3段分の減光ができます。DIGIC 7では、レンズの絞り値を大きくして絞るほど画質が落ちる回折現象も改善しています。流し撮りモードもあって、流し効果は小と中と大から設定できます。クリエイティブフィルターモードに、背景ぼかしもあります。液晶モニターを自分に向けて撮る時の自分撮りモードもあります。ホワイトバランスには日陰もあります。星空モードと、星空タイムラプス動画もあります。

RAWには14bitRAWがあって、カメラ内RAW現像もできます。内臓フラッシュもあって、別売のハイパワーフラッシュのHF-DC2も使えます。Wi-Fiと、近距離無線通信のNFCがあって、スマホでのリモート撮影もできます。GPSは内臓式ではないですが、スマホのGPSを使って位置情報を写真に付加できるGPSモバイルリンクができます。氷点下は動作環境外です。G7 X Mark Ⅱのメニュー設定は、一眼レフのEOSと似たものになって、コンデジっぽさが抜けているのも特徴です。ボディ上の右肩に、露出補正とモード切替ができる2段ダイヤルがあります。G7 X Mark Ⅱのコンパクトな筐体にグリップがしっかりとあるので、今まで指が滑って困っていたことが改善しています。

バッテリーのNB-13Lで、CIPA基準で、エコモードを使えば約355枚の撮影枚数です。USB充電もできます。別売品には、約40mの防水機能があるウォータープルーフケースもあります。G7 X Mark Ⅱの本体のみの重さは、約294gです。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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