Canon IXY 630 レビュー 比較と評価

キヤノン IXY 630

キヤノンのIXY 630は、2013年8月29日に発売されたIXY 620Fの後継機です。総画素数は約1680万画素で、撮像素子は裏面照射型CMOSの1/2.3型です。裏面照射型は、それまでの表面照射型に比べて、高感度域のノイズ処理が改善しているセンサーです。画像エンジンは、DIGIC4+です。キヤノンの最新の画像エンジンはDIGIC6なので、IXY630は旧世代の撮像素子を使っています。レンズの焦点距離は25mmから300mm相当で、レンズの明るさの開放F値は広角端でF3.6、望遠端でF7.0です。

IXY 630の実質の焦点距離は、4.5mmから54mmです。広角端の開放F値がF3.6と暗いのが、気になるところです。プログレッシブファインズームは最大記録画素数のLのラージ時でも、600mm相当までズームできます。プログレッシブファインズームは、IXY630の1600万画素の余った画素数を使ってズームする機能なので、記録画素数が少ないほどズームできます。デジタルテレコンで、1.6倍と2.0倍が使えます。デジタルテレコンは広角端が望遠側に移動する機能で、クロップと同じです。

デジタルテレコンを使えば、開放F値のままでズームすることが最大の特徴です。IXY 630は2.0倍のデジタルテレコンで50mmのF3.6で使えるので、シャッタースピードを稼げて50mm相当のズームが使えます。マルチシーンISには、流し撮りIS、静止画と動画時の手ブレ補正の両方に効果的なハイブリッドIS、三脚IS、望遠時に有効なパワードIS、動画撮影に強いダイナミックISがあります。クリエイティブショットは、色と光と構図の3つを自動で構成して、6種類の写真を撮影できる機能です。

IXY 630のマクロ撮影は、レンズ先端から広角側で被写体まで1cm寄れます。液晶モニターは、3.0型で約46.1万ドットです。IXY630はIXYシリーズの最上位機なので、液晶モニターのドット数はコンデジの中級機並みになっています。露出補正幅は±2段なので、コンデジのエントリー機並みの補正幅です。ISO感度はISO100からISO3200までで、ローライトモード時はISO6400まで使えます。シャッタースピードの上限は、1/2000秒です。レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いに、シャッタースピードの上限の違いについて書いています。

IXY 630のプラスムービーオートは静止画の直前の4秒の動画と写真を一緒に記録できるもので、印象的な写真と動画が簡単に撮れる機能です。IXY630はオート機なので、シャッター優先とレンズの絞り優先モード、マニュアル露出はできません。光学式の手ブレ補正は、CIPA基準で望遠端で2.5段の補正効果があります。段刻みは、レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割に書いてます。AFロックと露出のAEロックを使うことができます。

IXY 630はAFとAEは1コマ目に固定して、約10.5枚/秒の連写ができます。SDXCメモリーカードも使えます。静止画の圧縮率はスーパーファインとファインの両方のみで、ファイン以下の圧縮率のスタンダードはありません。フルHD動画の1920×1080はありますが、フレームレートは30fpsです。動画中の光学ズームが使えます。Wi-Fi機能があって、スマホからのリモート操作が使えます。近距離無線通信のNFCもあります。GPSモバイルリンクで、写真に位置情報を追加することもできます。IXY630は、本体のみで約130グラムです。NB-11LHのバッテリーで、エコモードで約280枚の撮影枚数です。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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