キヤノン EOS M2 レビュー 比較と評価

Canon EOS M2

キヤノンのEOS M2は、EOS Mの後継機です。EOS M2はEVFが内臓されてなく、液晶モニターは固定式です。固定式の液晶モニターは、特に晴天時の液晶モニターに直射日光が当たる時には、カメラを動かして構図を変えないとモニターが見えなくなります。バリアングル液晶であれば、直射日光が液晶モニターに当たる時にもモニターを動かして撮影できるので、そのままの構図で撮影できます。EVFであれば、晴天時の撮影が特に見やすくなります。EOS M2はそのEVFもバリアングル液晶もない固定式なので、EOS M2を買おうと思っている時にはこのことを考えたほうがいいと思います。EOS M2の液晶モニターは3:2のワイドの3.0型で、約104万ドットです。タッチパネルに対応しているので、タッチシャッターもできます。

EOS M2のAFはハイブリッド CMOS AF IIで、前機種のEOS Mのハイブリッド CMOS AFより高性能になっています。EOS M2のハイブリッド CMOS AF IIはピントの合焦精度が高いコントラストAFと、ピントの速度に勝る位相差AFを合わせたAFですが、前機種のEOS Mのハイブリッド CMOS AFよりも最大で約2.3倍の高速化になっています。EOS M2は撮像面に組み込んだAFの像面位相差AFの可動範囲が80%×80%になって、前機種のEOS M2の横の約38%×縦の約26%よりもかなり広がっています。

EOS M2の撮像素子はAPS-Cサイズよりも少しだけ小さい約22.3×14.9mmで約1800万画素の有効画素数で、レンズの焦点距離は約1.6倍になります。EOS M2はミラーレス一眼のEOS専用のEF-Mレンズを使いますが、マウントアダプター のEF-EOS Mを使えば、EF、EF-Sレンズも使えるようになります。マウントアダプター のEF-EOS Mは、トリプルレンズキットとダブルレンズキットに付属しています。EOS M2にはゴミを除去する機能はありますが、ボディ内手ブレ補正はなくレンズ式手ブレ補正です。EOS M2は約1800万画素で、S2のスモール2は約250万画素、S3のスモール3は約35万画素の記録画素数なので、画素数を少なくしたメモ的な撮影も手軽にできます。

EOS M2の常用ISO感度はISO100からISO12800で、ISO25600まで設定できます。EOS M2の露出補正の範囲が±3なのは、レンズ一体型の高級コンパクト機のキヤノンのG16ニコンのP7800と同じです。シャッタースピードは1/4000秒まで、画像エンジンのDIGIC5は前機種のEOS Mと同じです。EOS M2には4枚の画像を自動で合成してノイズを減らすマルチショットノイズ低減機能があるので、高感度域の撮影に使える機能です。EOS M2のAFの測距輝度範囲はEV1~18なので、暗い場面でのAFの撮影にはあまり強くないところがあります。連写性能はAFの固定で最高で約4.6コマ/秒で、AF追従のサーボAFでは約2.1コマ/秒以下です。前機種のEOS Mは、AF固定の連写で約4.3コマ/秒でした。

EOS M2の連続撮影枚数は、JPEGラージのファインで約13枚、RAWでは約5枚、RAW+JPEGラージとファインでは約3枚です。UHS-IのSDカードを使えば、JPEGラージのファインで約17枚になります。フルHDのEOS MOVIEもあって、動画中のデジタルズームを使えば約3倍から約10倍までズームできます。ステレオマイクも内臓しています。EOS M2のAFの測距点は、最大で31点です。Wi-Fiが搭載されて、かんたん撮影モードに料理とキッズが新たに加わりました。バッテリーはLP-E12で、CIPA基準で約230枚持ちます。

EOS M2の本体のみで約238グラムで、氷点下は動作環境外です。EOS M2 トリプルレンズキットはEF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM、EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM、EF-M22mm F2 STMが付属、EOS M2 ダブルレンズキットはEF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM、EF-M22mm F2 STMが付属、EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STMが付属しているレンズキットもあります。EOS M2 ダブルズームキットには、EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM、EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMが付属しています。Canon EOS M3のレビューと比較に、後継機のことを書いています。EOS M3とEOS M2の違いに、違いを書いています。

キヤノン EOS M2とEOS Mの違いに、違いを書いています。

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