iPhone 5sのカメラの画質とiPhone5と比較

iPhone5sのカメラの画質

前の01のiPhone5sのカメラのレビューと比較の記事からの続きです。

iPhone 5sのiSightカメラの肝心の画質ですが、アップルが公開している写真を見ると、フィルム時代のような写真の粒子の粗さが気になります。特に、スケボーに乗っている写真の青空を等倍表示すると、フィルム時代に問題になったのと似た粒子の粗さが浮き出ています。そのスケボーのiPhone 5sの写真のISO感度は32とISO50よりも低くなっている(レンズのF値はレンズが最も明るい開放F値で2.2)ので、通常は高画質に写ります。iPhone 5sは低感度時の画質の青空に出た粒子の粗さが特に気になるので、それは認識して、iPhone 5sのカメラを使ったほうがいいと思います。iPhone 5sはソニー製の裏面照射型と思うことを書きましたが、現在の裏面照射型の撮像素子は高感度時も低感度時も画質がいいので、アップルの画像処理の仕方が青空に粒子が残るような処理をしているのだと思います。

iPhoneシリーズはスマホの中でも画質がいいので、現在のスマホの画質の限界がiPhone 5sにも見て取れます。実売1万円以下のコンデジでも低感度で撮影すると、アップルが公開しているiPhone 5sの写真の青空に見えるほどの粒子の粗さはありません。iPhone 5sのスケボーの写真は、等倍にしないでも青空の粒子の粗さが出ています。アップルの写真のことを言っているのは、メーカーのサンプル写真はどのカメラであっても、そのカメラの最高の条件を引き出す写真を掲載しているからです。その最高の条件の写真で気になるのなら、通常の撮影で余計に引っかかる画質になります。iPhone 5sはISO感度はオートですが、1万円以下のエントリーコンデジでもISO感度とホワイトバランスと露出補正はできます。

iPhone5sのカメラの画質が気になるのなら、専用のデジカメを買ったほうがいいです。ミラーレス一眼は値段がかなり安くなっていてサイズも一眼レフよりはかなり小さいので、ミラーレス一眼で価格が抑え目なのを買えば、iPhone 5sより画質がかなり上がります。キヤノンのG16のようなコンパクト機でもiPhone 5sより画質はいいですし、コンデジはiPhone 5sを使うのなら、レンズ交換式の一眼レフや一眼を使ってもいいと思います。

iPhone 5sは1秒間に10枚のバースト(連写)のモードがありますが、これはAF追従連写ではありません。AFを固定して連写するもので、正確には連写というより惰性連写に近いのがiPhone 5sの連写です。このAF固定連写はコンデジでよくある連写機能なので、iPhone 5sはコンデジと同じ惰性連写機能になります。それでも、iPhone 5sの連写は役に立ちます。iPhone 5sは撮像素子がコンデジサイズなので、被写界深度が深いです。被写界深度が深いとピント面が合う範囲が広いので、ピンボケを防げる利点があります。iPhone 5sは実質的には惰性連写でもピント面が合っているように見えるのは撮像素子が小さいからで、そのため惰性連写でも使えるのはコンデジと同じです。ピントは点で合うのではなく、面で合います。

iPhone 5sには自動手ブレ補正がありますが、光学式手ブレ補正ではなく、4枚の写真を合成して手ブレを軽減させる画像処理式の手ブレ補正です。1万円を切るエントリーコンデジにも光学式手ブレ補正の機種もあるので、iPhone 5sは安価なコンデジより手ブレ補正機能が劣っています。iPhone 5sとiPhone 5の違いは、iPhone 5sでは動画撮影中のズームが可能になったこともあります。iPhone 5sは、毎秒120fpsのスローモーション動画撮影ができますが、スローモーションする範囲を変更して再生することもできます。iPhone 5sのTrue Toneフラッシュは白とアンバーの2つのLEDで色温度を調節するもので、これは高級コンパクト機にも搭載されていないので、iPhone 5sがコンデジの中で特に優れているのはこのTrue Toneフラッシュです。True Toneフラッシュは、iPhone 5cには非搭載です。

iPhone5とiPhone 5sの違いに、iPhone 5sのM7モーションコプロセッサがあります。M7は行動を見て機能してくれるので、iPhone 5sでの無駄なバッテリー消費を抑えることにも繋がっています。iPhone 5sの64ビットのA7チップはiPhone 5のA6チップよりも、かなり高性能に進化しています。アップルはA7はA6より2倍の性能があると言っていて、AF速度が最大2倍でスローモーションビデオもこのA7のおかげです。上位モデルのiPhone 5sと下位モデルのiPhone 5cのどちらにも、NFC機能は非搭載です。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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